串カツ田中HD、期末配当を15円に増額、大型買収に向け資金調達を強化

■増配と長期資金確保を同時発表、ピソラ買収で財務施策を推進

 串カツ田中ホールディングス<3547>(東証スタンダード)は11月19日、2025年11月期の期末配当予想を1株当たり15円とする方針を発表した。これまで未定としていたが、事業拡大に向けた資金需要と業績動向を踏まえ、安定的な株主還元を継続する方針の下で増配を決めた。前期実績13円から2円の増額となり、同内容は2026年2月開催予定の定時株主総会に付議される予定である。

 同社は同日、ピソラ株式取得に関連する資金調達として、三井住友銀行から95億円の短期借入(ブリッジローン)を行うことを決議した。借入金利は基準金利に1%を上乗せし、借入期間は4日間で期限一括返済とする。あわせて、第三者割当増資で調達予定の40億円を短期借入金の返済に充当する方針を示した。

 さらに、同短期借入を長期借入へ借り換えるため、総額55億円のシンジケートローン契約を12月1日に締結する。返済期限は2035年11月30日で、純資産維持、経常損益の連続赤字回避、DE比率の段階的基準、対象会社のEBITDA7億円以上維持など複数の財務条項が付される。同社は、今回の借入が連結業績に与える影響を精査中としており、必要に応じて速やかに開示するとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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