戸田建設、国内初の浮体式洋上風力「五島洋上ウィンドファーム」商用運転開始

■再エネ海域利用法に基づく国内第1号案件、複数機設置の商用浮体式としても初

 戸田建設<1860>(東証プライム)は1月5日、同社が代表企業を務める五島フローティングウィンドファーム合同会社が、浮体式洋上風力発電所「五島洋上ウィンドファーム」の商用運転を同日付で開始したと発表した。同発電所は、浮体式洋上風力として国内で初めて商用運転に入った案件であり、複数基を設置する商用浮体式洋上風力発電所としても国内初となる。

 同発電所は、再生可能エネルギー発電設備の整備に係る海域の利用の促進に関する法律(再エネ海域利用法)に基づき、経済産業大臣および国土交通大臣から公募占用計画の認定を受けた国内第1号案件である。所在地は長崎県五島市沖で、2019年の促進区域指定以降、公募、事業者選定、SPC設立、計画認定、海上工事を経て、約6年の期間をかけて商用運転開始に至った。

 発電設備は、2.1MWの風車8基で構成され、設備容量は合計16.8MWとなる。採用したハイブリッドスパー型浮体は、浮体上部に鋼、下部にコンクリートを用いた構造で、戸田建設が設計から施工まで一貫して手がけ、世界で初めて実用化した技術である。風車の全長は176.1メートル、ローター径は80メートルで、洋上の厳しい環境下での安定運転を可能とする。

 建設工事には多くの地元企業が参画し、今後の運転管理においても地域企業の参画を予定している。発電した電力は、エネルギーの地産地消の観点から、地域の小売電気事業者に優先的に供給する方針である。五島フローティングウィンドファーム合同会社は、戸田建設、ENEOSホールディングス<5020>(東証プライム)傘下のENEOSリニューアブル・エナジー、大阪ガス<9532>(東証プライム)、INPEX<1605>(東証プライム)、関西電力<9503>(東証プライム)、中部電力<9502>(東証プライム)の6社が参画しており、長期的な運営を通じて再生可能エネルギーの普及と地域社会の発展への貢献を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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