ソフトバンクG、OpenAIへの追加出資を完了、AGI(汎用人工知能)を人類の基盤技術に

■225億ドル拠出で持分約11%

 ソフトバンクグループ<9984>(東証プライム)は12月31日、OpenAIへの最大400億米ドルの追加出資について、セカンドクロージングとなる225億米ドルの出資が12月26日(米国時間)に完了したと発表した。これにより、2025年3月にコミットした追加出資は、外部投資家へのシンジケーションを含め全て完了し、同社のOpenAIに対する持分は約11%となった。

 今回の追加出資では、ファーストクロージングとして2025年4月にソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF2)を通じて75億米ドルを拠出している。セカンドクロージングでも同ファンドを通じて225億米ドルを出資し、応募超過により増額された外部投資家からの110億米ドルと合わせ、総額410億米ドルのコミットメントの払い込みが完了した。

 孫正義会長兼社長執行役員は、AGI(汎用人工知能)の進化を通じて、その恩恵を人類全体にもたらすというOpenAIのビジョンに深く共感しているとコメントした。OpenAIのサム・アルトマンCEOも、ソフトバンクグループのグローバルなリーダーシップとスケールが、より高度なインテリジェンスを迅速に世界へ届ける後押しになると述べている。

【孫正義氏が描くAGI像】

■人類の英知を超え、社会の前提を変える知能

 孫正義氏はAGIを、人間と同じように幅広い分野を理解し、自律的に学習・判断できる知能として構想している。画像認識や翻訳など特定用途に特化した現在のAIとは異なり、未知の状況にも対応し、あらゆる知的タスクを遂行できる点が特徴である。

 同氏は、AGIが将来的に人類の英知の総和を大きく上回り、産業構造や教育、医療、さらには人生観にまで影響を及ぼすと繰り返し語ってきた。医療・創薬分野での個別最適化治療や難病対策、エネルギーや気候変動、食料問題といった地球規模課題の解決、日常生活や仕事の負担軽減など、AGIは「最強のパートナー」「最強の道具」として社会を支える存在になると位置づけている。

■恩恵とリスクを見据えたAGIの行方
──独占ではなく公共的インフラとしての活用

 一方で、AGIが人間の能力を大きく凌駕する可能性から、雇用構造の変化や安全性、権力集中といったリスクも国際的に議論されている。OpenAIをはじめとする研究機関は、人類にとって安全で有益な形での開発と運用を目標に掲げ、ガバナンスや倫理、透明性の確立を重要課題としている。

 孫氏が「AGIの進化を通じてその恩恵を人類全体にもたらす」というビジョンに共感すると述べた背景には、AGIを一部の企業や国家が独占する力ではなく、できるだけ多くの人が活用できる公共的な基盤技術として育てていく姿勢がある。今回の大型出資は、その構想を具体化する一歩となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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