【次世代エネルギーが拓く投資フロンティア】ディープ・テック株に広がる中長期成長の芽

■AI圏外で存在感を増すディープ・テック、次世代エネルギー関連株に再評価余地

 ハイテク株市場では、AI関連株の動向が相場全体の方向性を左右する状況が続いているが、その圏外に位置するディープ・テック株にも目を向けたい。政府は昨年12月23日、「大規模太陽光発電事業に関する関係閣僚会議」を開催し、環境・景観破壊が目立つメガソーラーの規制を強化する一方、工場や商業施設の屋上に発電システムを導入する政策パッケージを取りまとめた。これを受けて「ペロブスカイト太陽電池」の一部関連株が動意付いたが、同分野は代表的なディープ・テック株と位置付けられる。

■メガソーラー規制が追い風に、ペロブスカイト太陽電池が動意づく背景

 「ペロブスカイト太陽電池」は、毎年ノーベル賞受賞の有力候補者にノミネートされる横浜桐蔭大学の宮坂力教授が発明した日本発のディープ・テックである。薄く軽量で「曲がる太陽電池」とも呼ばれ、ビルの壁面や屋根の上への設置も可能となる。さらに主原料であるヨウ素は、シリコン系の従来型太陽電池と異なり、日本の生産シェアが世界2位となっており、経済安全保障の観点からも大きな意義を持つ。

■ヨウ素供給網と量産体制がカギ、ペロブスカイト関連の有力銘柄群

 ペロブスカイト太陽電池は、発電層にヨウ素を用いる構造のため、安定供給できるヨウ素資源の確保が実用化の前提条件となる。ヨウ素生産を手掛けるK&Oエナジーグループ<1663>(東証プライム)、伊勢化学工業<4107>(東証スタンダード)、AGC<5201>(東証プライム)をはじめ、工場増強に動く積水化学工業<4204>(東証プライム)、さらにフジプレアム<4237>(東証スタンダード)、キヤノン<7751>(東証プライム)、リコー<7752>(東証プライム)などが、関連株として要注目となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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