新規上場のノースサンド初値1200円、公開価格比7.1%上回る好スタート

株式市場 IPO 鐘

■公開株1980万株に強い買い需要、寄り付きはカイ気配で開始

 ノースサンド<446A>((東証グロース)は11月21日、東京証券取引所グロース市場へ上場した。併せて2026年1月期の業績予想と中間期(2025年2月~7月)の決算概要を公表。同社は「世界をデザインする」を掲げるIT・ビジネスコンサルティング企業で、採用力と高い稼働率を背景に事業拡大を進めている。上場初日は公開価格1120円に対し初値1200円と7.1%上回り、波乱相場下でも堅調なスタートとなった。公開株式数は1,980万株で、寄り付きは強い買い需要が優勢だった。

 同社はコンサルタントの「人」に焦点を当てた独自の採用戦略を強みに、国内ITサービス市場およびビジネスコンサルティング市場の成長を背景に事業規模を拡大している。中間期は売上高115億1400万円、営業利益22億3300万円、経常利益22億3600万円、中間純利益15億6000万円を記録し、順調な採用と90%以上の稼働率維持が寄与した。総資産は87億0700万円(前期比24.3%増)、純資産は45億9400万円(同51.5%増)へ増加し、財務基盤も着実に拡大している。

 2026年1月期の通期予想は、売上高250億0600万円(前期比52.3%増)、営業利益48億7400万円(同75.7%増)、経常利益48億7400万円(同74.2%増)、当期純利益34億7400万円(同76.0%増)と大幅増収増益を見込む。コンサルタント人数は前期比約45%増を見込み、平均単価も上昇が続くとした。人材獲得競争が激化する中でも「愛嬌・素直さ・しつこさ」に軸を置く採用方針により安定的な人材確保が可能としており、市場の拡大と自社の成長戦略が収益拡大を後押しする構図である。なお、株式分割を経て期中平均株式数は6000万株となり、1株当たり当期純利益は50円35銭を予想している。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  2. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  3. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  4. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  5. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  6. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る