【新規上場(IPO)銘柄】SIGは公開価格に接近し値ごろ感、下値を固めるか注目

株式市場 IPO 鐘

 SIG<4386>(JQS)は、6月21日に東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。同社は、システム開発及びインフラ・セキュリティサービス事業を行っている。顧客の業務内容や目的に応じた企画提案、システムの開発や運用まで総合的なサービスを提供しているほか、情報管理のための各種サーバやストレージ等の機器構成に加え、ネットワーク、データベース、バックアップ等の設計・構築から導入支援、運用管理まで行っている。

 システムインテグレーションでは、情報システムに関する企画、立案、開発、保守を行っている。ソリューション販売では、各種パッケージソフト及びハードウェア機器の提案と販売を行っている。ITインフラソリューションでは、ネットワーク機器やソフトの運用・保守を行っている。セキュリティでは、各種セキュリティ対策ソリューションの提案と販売を行っている。


 8月10日大引け後に発表した今19年3月期第1四半期業績実績は、売上高9億3700万円、営業利益4600万円、経常利益2900万円、純利益1900万円に着地。第1四半期の売上は前期比14.2%増、上期計画に対する進捗率は48.5%、同経常利益は前年同期比で減益となったが、一時的費用である上場費用を計上しており、上場費用を除けば実質32.3%の増益と順調に推移している。
 
 今19年3月期業績予想は、売上高41億3800万円(前期比8.8%増)、営業利益3億1300万円(同2.4%増)、経常利益3億0800万円(同2.8%増)、純利益1億8500万円(同3.4%増)を見込む。システム開発事業では前期比9.8%増の売上、インフラ・セキュリティ事業では同4.6%増の売上を計画。年間配当は、無配を予定している。

 株価は、6月21日につけた上場来の高値4965円から8月13日に上場来安値2200円と調整している。同社では得意とする分野のノウハウや経験を生かし、AI、IoT、ビックデータ及びクラウドといった新しい技術を融合して、新規事業の創出に注力しているが、製造系分野での生産工場における無人化や、より高い生産性と品質向上をテーマに取り組んでおり、今後の展開が注目される。公開価格の2000円に接近しており、値ごろ感は出つつあり、ここから下値を固めてくるか注目したい。(株式評論家・信濃川)

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