SCSKとファーストアカウンティング、次世代ERPとAI OCR連携で請求書突合を自動化

■インボイス制度対応で増大する目視確認を削減

 SCSK<9719>(東証プライム)とファーストアカウンティング<5588>(東証グロース)は12月25日、SCSKの次世代ERP「PROACTIVE」と、ファーストアカウンティングのAI OCR「請求書Robota」が連携し、請求書突合業務を自動化する新機能をリリースしたと発表した。インボイス制度対応で増大した目視確認作業を削減し、入力ミス防止とガバナンス強化を同時に実現する。

 経理部門では、請求書PDFと支払依頼データの突合作業が件数増加により大きな負担となっていた。電子帳簿保存法やインボイス制度への対応が求められる中、データ不整合を確実に検知する重要性も高まっている。今回の連携により、承認申請時に請求書PDFと申請内容の整合性をAIが自動でチェックし、月末月初に集中する業務の平準化を図る。

 新機能では、伝票合計金額、消費税、取引先名称、振込先口座情報を自動照合し、差異があれば警告を表示する。「請求書Robota」は主要項目で96.0%以上の読み取り精度を有する。両社は今後、伝票の自動起票などサービス連携を深化させ、経理業務の生産性向上とバックオフィス変革を進める方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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