アルコニックス、26年3月期3Q累計大幅増益で高進捗率、通期上振れ期待
- 2026/2/10 07:45
- 決算発表記事情報

(決算速報)
アルコニックス<3036>(東証プライム)は2月9日に26年3月期第3四半期累計連結業績を発表した。大幅増益だった。アルミ銅の損益が悪化したが、電子機能材、装置材料、金属加工が大幅伸長した。通期予想を据え置いたが、第3四半期累計の利益進捗率が高水準であることを勘案すれば、通期利益予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は急伸した1月の最高値圏から一旦反落したが、素早く切り返しの動きを強めている。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。
■26年3月期3Q累計大幅増益で高進捗率、通期上振れの可能性
26年3月期第3四半期累計連結業績は売上高が前年同期比7.5%増の1578億31百万円、営業利益が37.5%増の74億56百万円、経常利益が28.2%増の68億64百万円、親会社株主帰属四半期純利益が38.4%増の49億45百万円だった。
大幅増益だった。アルミ銅の損益が悪化したが、電子機能材、装置材料、金属加工が大幅伸長した。営業外収益では受取配当金が1億72百万円減少(前年同期は5億39百万円、当期は3億67百万円)した。営業外費用では為替差損が2億49百万円増加(前年同期は31百万円、当期は2億80百万円)したほか、デリバティブ評価損が2億47百万円増加(前年同期は1億12百万円、当期は3億59百万円)した。特別利益では固定資産売却益が4億17百万円増加(前年同期は25百万円、当期は4億42百万円)したほか、投資有価証券売却益が2億円増加(前年同期は3億98百万円、当期は5億98百万円)した。
セグメント別経常利益は、商社流通の電子機能材が46.3%増の24億32百万円、商社流通のアルミ銅が2億07百万円の損失(前期は6億15百万円)、製造の装置材料が41.6%増の10億37百万円、製造の金属加工が52.2%増の35億77百万円だった。
電子機能材はレアメタル、合金材料、電池関連の取引増加により29.4%増収となり、ニッケル原料取引の収益率回復も寄与して大幅増益だった。アルミ銅は地金相場の上昇や銅スクラップの需要回復などで4.3%増収だが、地金・スクラップ取引の収益率低下、自動車・家電関連の需要低迷の影響で赤字だった。装置材料は検査装置取引や北米の電気設備部品取引などが増加して1.3%増収となり、増収効果で大幅増益だった。金属加工は半導体実装装置用金属加工品、電池用プレス部品、金属切削加工品が牽引して11.4%増収となり、増収効果で大幅増益だった。
全社ベースの業績を四半期別に見ると、第1四半期は売上高525億06百万円、営業利益24億45百万円、経常利益20億52百万円、第2四半期は売上高495億40百万円、営業利益19億67百万円、経常利益19億08百万円、第3四半期は売上高557億85百万円、営業利益30億44百万円、経常利益29億04百万円だった。
通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が前期比9.1%増の2150億円、営業利益が27.2%増の88億円、経常利益が8.9%増の82億円、親会社株主帰属当期純利益が12.4%増の54億円としている。配当予想は前期比10円増配の84円(第2四半期末42円、期末42円)としている。連続大幅増配で予想配当性向は46.7%となる。
26年3月期も増収増益・連続大幅増配予想としている。実需の強い業界に注力してコスト転嫁等を推進する。第3四半期累計の進捗率は売上高が73%、営業利益が85%、経常利益が84%、親会社株主帰属当期純利益が92%である。第3四半期累計の利益進捗率が高水準であることを勘案すれば、通期利益予想は上振れの可能性が高く、積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。
■株価は上値試す
株価は急伸した1月の最高値圏から一旦反落したが、素早く切り返しの動きを強めている。利益確定売りをこなしながら上値を試す展開を期待したい。2月9日の終値は2870円、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS180円05銭で算出)は約16倍、今期予想配当利回り(会社予想の84円で算出)は約2.9%、前期実績連結PBR(前期実績の連結BPS2327円12銭で算出)は約1.2倍、そして時価総額は約893億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)



















