エフティグループは21年3月期1Q大幅減益、通期小幅減益予想据え置き

(決算速報)
 エフティグループ<2763>(JQ)は8月13日の取引時間中に21年3月期第1四半期の連結業績を発表した。小売電力サービスが大幅伸長したが、新型コロナウイルス影響の影響や前年の特殊要因の反動などで大幅減益だった。通期予想は据え置いて小幅減益予想としている。株価は大幅減益を嫌気する動きとなったが、第1四半期の営業利益進捗率は順調である。目先的な売り一巡して反発を期待したい。

■21年3月期1Q大幅減益、通期小幅減益予想据え置き

 21年3月期第1四半期連結業績(IFRS)は売上収益が前年同期比11.4%減の104億01百万円、営業利益が24.0%減の16億77百万円、親会社所有者帰属四半期利益が44.3%減の7億13百万円だった。

 小売電力サービスが大幅伸長したが、新型コロナウイルス影響による蓄電池販売の減少、前年の特殊要因(IFRS導入時の売上収益認識変更、海外法人譲渡益計上)の反動などで大幅減収減益だった。

 通期予想は据え置いて、売上収益が20年3月期比6.8%増の490億円、営業利益が4.1%減の60億円、親会社所有者帰属当期利益が2.5%減の38億円としている。新型コロナウイルスに伴う不透明感を考慮して小幅減益予想としている。子会社アレクソンの株式譲渡に伴う影響については精査中としている。

■株価は目先的な売り一巡

 株価は第1四半期大幅減益を嫌気する動きとなった。ただし第1四半期の営業利益進捗率は28%と順調だった。目先的な売り一巡して反発を期待したい。8月13日の終値は1343円、時価総額は約447億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る