【編集長の視点】サトウ食品、「サトウのごはん」2度目の値上げで純利益2期ぶり過去最高更新へ
- 2026/2/19 08:41
- 編集長の視点

■業績上ぶれ期待で株価8連騰・1カ月半ぶり高値を回復
サトウ食品<2923>(東証スタンダード)は、前日18日に100円高の7880円と2日間の変わらずを含めて8営業日続伸して引け、昨年12月10日以来、1カ月半ぶりの高値水準までリバウンドした。同社株は、昨年12月10日に包装米飯製品「サトウのごはん」と包装餅製品「サトウの切り餅」の希望小売価格を今年3月2日出荷分から約12%~16%価格改定すると発表しており、2期ぶりの過去最高純利益更新を見込んでいる今2026年4月期業績の上ぶれ期待を高めて割安修正買いが増勢となった。前日18日に召集された特別国会で発足した第2次高市早苗内閣で、選挙公約に掲げた食料品の消費税引き下げの検討が進むことも、合わせて手掛かり材料となっている。
■主力商品の販売が続伸し有価証券売却益もオンして純利益は2期ぶりに過去最高
「サトウのごはん」の値上げは、昨年10月1日出荷分からの値上げに次ぐ2回目で、今年3月2日出荷分から実施する。令和7年産うるち米の調達価格が、概算金の高騰に伴い、昨年10月の価格改定時に見込んだ以上の高値で推移し、資材費、物流費、人件費なども上昇しており、企業努力では現行価格を維持するには困難として価格転嫁する。「サトウの切り餅・まる餅」も、同様に令和7年産のもち米の調達価格高騰に対応して3月2日出荷分から約16%の値上げを実施する。
一方、同社の今2026年4月期業績は、期初から未定としていたが、今期第2四半期(2025年5月~10月期、2Q)累計決算発表時の昨年12月10日に見通しが立ったとして業績ガイダンスを開示した。それによると売り上げ500億円(前期比7.6%増)、営業利益27億円(同0.1%増)、経常利益30億円(同1.9%増)、純利益23億円(同18.6%増)と増益転換し、純利益は、2024年3月期の過去最高(22億9500万円)を2期ぶりに更新すると見込んでいる。2Q累計業績が、米食回帰が強まる好事業環境下、テレビCMの全国放映や有名アニメキャラクターとのコラボレーションなどで「サトウのごはん」、「サトウの切り餅」の販売が順調に伸び、純利益では三菱食品の株式公開買い付け(TOB)に応募して5億4600万円の有価証券売却益を計上したことなどから前年同期に比べ3ケタ増益となった2Q累計業績実績を踏まえた。なお期初に未定としていた今期配当も、年間70円(前期実績70円)を継続予定である。
■高値期日が6カ月目に入り最高値から直近安値への調整幅のまず3分の1戻し
株価は、昨年夏のコメ不足、コメ価格高騰の「令和の米騒動」に今期第1四半期業績のV字回復がオンしてストップ高を交えて上場来高値9680円まで買い進まれ、その後7000円台下位まで調整し、25日移動平均線を出没する下値堅めを続けてきた。PERは17.2倍と市場平均に比べて割り負けており、上場来高値からの高値期日が6カ目に入る需給要因も加わり、リバウンド幅拡大が有力であり、最高値から直近安値7290円への調整幅の3分の1戻し8086円を奪回し、次いで半値戻しの8485円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞・インベストメントナビゲーター:株式投資情報編集長=浅妻昭治)




















