レナサイエンス、極細ディスポーザブル内視鏡の多施設臨床試験を完了

ビジネス 万年筆 メモ

■6施設共同試験で60例を評価、全症例で安全性を確認

 レナサイエンス<4889>(東証グロース)は3月4日、同社が開発したディスポーザブル極細内視鏡「経カテーテル腹腔鏡PD VIEW」に関する多施設共同臨床試験が完了したと発表した。同医療機器は腹膜透析(PD)患者の腹腔内を非侵襲的に観察することを目的に開発されたもので、日本腹膜透析医学会(JSPD)の支援研究事業として推進されてきた。聖路加国際病院や東京大学医学部附属病院など6施設が参加し、臨床的意義の検証を進めてきた。

 腹膜透析は在宅で実施可能な腎代替療法として患者の生活の質を維持できる一方、長期継続により腹膜機能の劣化や被包性腹膜硬化症(EPS)などの重篤な合併症が生じる可能性がある。従来は腹膜平衡試験(PET)や排液バイオマーカー測定、CTなどの検査が主な評価手段だったが、腹腔内部を直接観察することは困難だった。これに対し同機器は腹膜透析用カテーテルを通じて挿入できる外径約1mmのディスポーザブルファイバースコープで、腹腔内を低侵襲で可視化できる点が特徴である。

 臨床試験では腹膜透析開始後3カ月以上の外来患者60例を対象に、初回検査と12カ月後のフォローアップ検査を実施した。60例が初回検査を受け、49例が12カ月フォローアップを完了。全症例で安全に実施でき、有害事象は確認されなかった。腹膜やカテーテル内腔の肉眼所見を反復的に評価できる技術として、フィブリン沈着など臨床指針上重要な所見の観察が可能であり、腹膜透析患者の臨床評価を補完する実践的手法になると考えられるという。なお、2026年3月期業績への影響は現時点でないとしている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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