JR東海、東海道新幹線駅の入換効率化へ「線路開通システム」開発

■保守用車入換を自動化する新システム、計画作成時間8割削減へ

 JR東海(東海旅客鉄道)<9022>(東証プライム)は3月4日、東海道新幹線駅における保守用車の入換作業を効率化する「線路開通システム」を開発したと発表した。東海道新幹線では安全・安定輸送を維持するため、毎晩約50編成の保守用車を用いて軌道や電気設備の保守作業を実施しており、駅での方向転換や番線変更を伴う入換作業の効率化が課題となっていた。

 現行では、日中に保線所員が保守作業計画を基に駅ごとの線路配置に合わせた入換計画を手作業で作成し、夜間の作業では駅係員が分岐器を操作する形で作業を進めている。これに対し同システムでは、保守作業の計画から入換計画を自動作成できる仕組みを導入する。計画作成や駅係員との相互確認に要する時間を大幅に削減し、作業時間は約8割削減できる見込みで、人の注意力に依存していた工程を減らすことでヒューマンエラー防止と安全性向上を図る。

 さらに夜間の入換作業では、保守用車の作業責任者がタブレット端末を用いて分岐器を操作できるようにする。これにより駅係員との通話による確認や分岐器操作の負担を軽減し、計画された順番のみ操作可能とすることで誤操作を防止する。複数の保守用車を同時に入換することも可能となり、作業待ち時間の短縮にもつながる。運用開始は2029年7月を見込んでいる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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