三菱電機、民生GPU実証機「GEMINI」軌道上初期機能確認を完了

■従来比約1000倍の演算性能、衛星のオンボード処理高度化へ

 三菱電機<6503>(東証プライム)は3月5日、同社が開発しJAXAの小型実証衛星4号機(RAISE-4)に搭載された民生GPU実証機「GEMINI」の軌道上運用において、初期機能確認を完了したと発表した。GEMINIは2025年12月14日に打ち上げられた機器で、民生品GPUを用いた観測データのオンボード処理を宇宙空間で実証するものだ。

 地球観測衛星の高分解能化やコンステレーション化により取得データ量が増加する中、データ伝送や地上処理の時間短縮が課題となっている。GEMINIは民生品GPUを用い、従来の宇宙用プロセッサーと比べ約1000倍の演算速度を実現する高性能処理基盤を構築。宇宙開発で培った知見を生かした筐体設計により、放射線や振動、極端な温度環境に耐える構造とし、部品変更を行わずに宇宙環境での利用を可能とした。

 初期機能確認では、軌道上でのオンボード処理が正常に動作することを確認し、SAR衛星の画像再生や光学画像からの地表変化・物体検出などの実証に成功した。今後1年間の定常運用で宇宙環境が民生GPUに与える影響を評価し、エラー検知や回復手法の検証を進める。民生品の活用により衛星の高性能化・高機能化を図り、将来の衛星・宇宙機プログラムへの採用を目指す。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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