ディ・アイ・システムは20年9月期3Q累計増益だが通期予想を下方修正

(決算速報)
 ディ・アイ・システム<4421>(JQ)は8月14日の取引時間終了後に20年9月期第3四半期累計の連結業績を発表した。第2四半期までの順調な推移で大幅増収増益だった。しかし第3四半期から新型コロナウイルス影響を受けたため、通期予想を下方修正した。従来予想に対して減益幅が拡大する見込みだ。21年9月期の収益拡大を期待したい。株価は目先的には売り優勢となりそうだが、戻り一服の形だっただけに下値限定的だろう。

■20年9月期3Q累計増益だが通期予想を下方修正

 20年9月期第3四半期累計連結業績は、売上高が前年同期比19.0%増の32億77百万円、営業利益が17.3%増の1億46百万円、経常利益が36.9%増の1億48百万円、純利益が44.8%増の96百万円だった。

 通期連結業績予想は下方修正して、売上高が19年9月期比10.7%増の42億70百万円、営業利益が63.7%減の85百万円、経常利益が57.1%減の94百万円、純利益が61.0%減の60百万円とした。

 第2四半期までの順調な推移で第3四半期累計ベースは大幅増収増益だったが、第3四半期から新型コロナウイルス影響で開発案件の先送りや、常駐案件における一部顧客先のプロジェクト撤退によるエンジニア稼働率低下などが生じた。このため通期予想を下方修正した。先行投資で減益予想としていた従来予想に対して減益幅が拡大する見込みだ。21年9月期の収益拡大を期待したい。

■株価は下値限定的

 株価は目先的には売り優勢となりそうだが、戻り一服の形だっただけに下値限定的だろう。8月14日の終値は1737円、時価総額は約26億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る