【株式市場】日銀のETF増枠などで日経平均は一時急騰するが急落し大幅反落

日銀と東証

◆日経平均の終値は1万8986円80銭(366円76銭安)、TOPIXは1537.10ポイント(27.61ポイント安)、出来高概算(東証1部)は急増して29億8751万株

チャート9 18日後場の東京株式市場は、12時半頃に日銀がETF(上場投資信託)の買い入れ枠を増やすなどの追加緩和を決定と伝えられ、日経平均は前引けの46円安から13時にかけて一気に515円高まで急騰した。

 しかし、為替が円高気味になったことなどが影響してか、一転、急反落に転じ、13時30分頃には160円安。一時的に揺り戻した後は一段ジリ安となり、大引け間際に371円31銭安(1万8982円25銭)まで下げた。前場は高かった東証マザーズ指数も軟化した。

 後場は、宅配寿司のライドオン・エクスプレス<6082>(東1)は消費税の軽減税率の恩恵などから終盤に一段高。さくらインターネット<3778>(東1)が前場に続いてフィンテック(金融IT)技術企業との提携などを好感してストップ高に張り付いたほか、リアルワールド<3691>(東マ)も仮想通貨ビットコインのポイント交換業務への進出などが言われてストップ高。ラクーン<3031>(東マ)も前場からストップ高。

 本日は3銘柄が新規上場となり、フリュー<6238>(東1・売買単位100株)はプリクラ関連事業などを展開し、取引開始と同時に公開価格3200円を上回る3220円で初値がつき、高値は前場の3320円、終値は2972円。

 アートグリーン<3419>(名セ・売買単位100株)は胡蝶蘭をはじめとする高級生花の生産や輸入、卸売りなどを行い、10時30分に公開価格420円を46%上回る614円で初値がついた。高値は前場の664円、終値は526円。

 アークン<3927>(東マ・売買単位100株)はマルウエア(悪意のあるサイバー攻撃ソフト)に対するセキュリティー対策などを提供し、本日は買い気配のまま値がつかず、大引けは気配値で上げる場合の本日の上限気配になる3130円(公開価格1360円の2.3倍)となった。

 東証1部の出来高概算は増加して29億8751万株(前引けは9億7869万株)、売買代金は3兆5971億円(同1兆1030億円)。1部上場1930銘柄のうち、値上がり銘柄数は279(同745)銘柄、値下がり銘柄数は1578(同1034)銘柄。

 また、東証33業種別指数は全業種が値下がり(前引けは11業種が値上がり)し、値下がり率の小さい業種は、上位は、医薬品、鉄鋼、水産・農林、空運、精密機器、サービス、情報・通信、輸送用機器、などとなった。

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