【株式市場】ギリシャ大統領選やエボラ熱を気にするが材料株は強くMRTに初値

株式市場

◆日経平均の終値は1万7729円84銭(89円12銭安)、TOPIXは1424.67ポイント(2.83ポイント安)、出来高概算(東証1部)は19億3247万株

 29日後場の東京株式市場は、日経平均が一時急速に値を消す場面があり、13時30分にかけて一時293円30銭安(1万7525円66銭まで下げる場面があった。今夜のギリシャ大統領選の結果によってはユーロ金利の混乱が予想される上、昼のNHKニュースなどで、西アフリカのシエラレオネから帰国した東京都世田谷区に在住の男性が発熱を訴え、同国でエボラ出血熱患者の遺体の袋に触れたことがあるなどと伝えられ、経済活動が停滞する懸念が出た。

 このため、材料株を個別に物色する動きが強まり、バイオハザードルームなどを手がける日本エアーテック<6291>(東1)が前引け間際から断続的にストップ高となり、防護服のアゼアス<3161>(東2)も後場寄り後からストップ高。研究室設備のダルトン<7432>(JQS)も急動意となった。また、冷凍食品値上げの水産株や原発再稼働に期待の電力株、補正予算に期待の建設株なども高く、地熱発電に参入の多摩川ホールディングス<6838>(JQS)、クラウドゲームのブロードメディア<4347>(JQS)なども高い。

 26日上場のMRT<6034>(東マ、売買単位100株)は11時27分に公開価格800円に対し4.1倍の3275円で売買が成立し、上場2日目で初値を形成。非常勤医師などの紹介サイト「MedRT.com」を運営し、その後の高値は3385円、大引けは3100円。

 東証1部の出来高概算は19億3247万株(前引けは8億3942万株)、売買代金は1兆7966億円(同6936億円)。1部上場1859銘柄のうち、値上がり銘柄数は1090(同1181)銘柄、値下がり銘柄数は646(同531)銘柄。

 また、東証33業種別指数は10業種(同17業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、水産・農林、電力・ガス、小売り、建設、陸運、などとなった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る