ハンバーガー店市場、2年連続1兆円超えへ、単価上昇で過去最高更新

■価格改定と高付加価値化が追い風、利便性型と体験型で二極化進行

 帝国データバンクは2月8日、全国の「ハンバーガー店」市場に関する業界動向調査(2025年度見通し)を発表した。2025年度の市場規模は事業者売上高ベースで1兆300億円前後となり、2年連続で1兆円を超え、過去最高を更新する見通しだ。前年度比の伸び率は約2%と鈍化するものの、初の1兆円超えとなった2024年度(1兆161億円)を上回る水準を維持する。

■マクドナルド一強の中、個性派チェーン台頭で市場活性化

 市場拡大の背景には、原材料費や物流費、人件費の上昇を受けた戦略的な価格改定があり、客単価の上昇が全体を押し上げた。ハンバーガー業態では、マクドナルドに代表される「利便性重視型」と、モスバーガーやバーガーキング、グルメバーガー店などの「高付加価値型」への二極化が進んだ。安価なファストフードの枠を超え、品質や体験価値を重視する外食としての位置付けが強まっている。

 店舗数は主要バーガーチェーン10社合計で約5300店となり、前年から1.6%増加した。市場首位のマクドナルドに加え、バーガーキングの出店拡大などが店舗数増加を後押しした。各社はモバイルオーダーやアプリを活用した販促を強化し、ピークタイムの販売機会ロス低減や、クーポン施策による固定客の囲い込みを進めている。

 また、観光地を中心に、和牛バーガーや代替肉、ヴィーガン対応など、日本独自のメニューを打ち出す中小・新興チェーンも増加した。訪日観光客の需要を取り込み、業績を伸ばす事例もみられる。2026年度以降も、マクドナルドの「一強」構造の中で、個性を前面に出す中堅・新興チェーンの動向が市場活性化の鍵となる。コスト高への対応は課題だが、ハンバーガー市場が一過性のブームに終わらず、日本の食文化を支える存在として定着できるかが注目される。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■「ちきゅう」を投入、令和8年1月から2月にかけて実証  内閣府戦略的イノベーション創造プログラム…
  2. ■人工知能基本計画が始動、利活用から開発への循環促進、世界最先端のAI国家を標榜  政府は12月2…
  3. ■222社分析で売上2兆円台復帰、利益は1,435億580万円へ倍増  東京商工リサーチ(TSR)…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■上方修正を重ねる銘柄群が相場の主役に  同コラムは今週、ダブルセット銘柄、トリプルセット銘柄、フ…
  2. ■政治安定を好感、全面高期待が再燃  超短期決戦だった衆議院議員選挙が、昨8日に投票され即日開票さ…
  3. ■総選挙後に本番、米・卵関連株など食料品銘柄に再評価期待  消費税減税をめぐる関連株の動向が、過去…
  4. ■円安・円高が日替わり、内外市場で一波乱二波乱の可能性  内外のマーケットが激動含みである。これが…
  5. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  6. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る