【株式市場】円高が再燃し日経平均は後場下げ幅を広げ3日ぶりに反落

株式

◆日経平均の終値は1万5836円36銭(218円07銭安)、TOPIXは1282.40ポイント(14.61ポイント安)、出来高概算(東証1部)は28億4008万株

 17日後場の東京株式市場は、米国の地区連銀の幹部発言などを要因に円高が再燃し、日経平均は前引けの26円安から時間と共に下値を模索し、13時40分過ぎに422円31銭安(1万5632円12銭)まで下押した。その後は戻り歩調に転じたが、自動車株や銀行株などに戻りの鈍さがあり、大引けは218円安で3日ぶりの反落となった。日経JASDAQ平均は後場軟調に転じたが東証2部指数、マザーズ指数は堅調続伸となった。

 米国の原油先物が夜間取引で再び下落と伝えられ、今夜のNY株の下げを予想する様子もあった。このため好業績株や材料株を個別にピックアップする展開となり、キリン堂ホールディングス<3194>(東1)が自社株買いなど好感して逆行高を続け、13時に上場後初の配当実施を発表したジャパンインベストメントアドバイザー(JIA)<7172>(東マ)は一段高となり、居酒屋チェーンのエー・ピーカンパニー<3175>(東1)も配当への期待などが言われて後場一段高。アンジェスMG<4563>(東マ)は自社開発薬の試験が実質完了との発表が好感されてストップ高買い気配が続き、ネクストウェア<4814>(JQS)はデジタル地図事業の譲受などが好感されて2日連続ストップ高。京写<6837>(JQS)は利回り妙味なども言われて高い。

 東証1部の出来高概算は28億4008万株(前引けは13億948万株)、売買代金は3兆1136億円(同1兆4486億円)。1部上場1937銘柄のうち、値上がり銘柄数は729(同1104)銘柄、値下がり銘柄数は1087(同697)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は情報・通信、空運の2業種のみ(前引けは12業種が値上がり)となった。値下がり率の小さい業種をみると、電気機器、ゴム製品、海運、水産・農林、機械、などとなった。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る