【狙い場・買い場】日本エスコンは今期増収増益で利回り4%、PER6倍で割安顕著

狙い場・買い場

 日本エスコン<8892>(東2・100株)は、ミニゴールデンクロスを示現。相対的に割安感、利回り妙味も増すことから注目したい。同社は、1995年の設立以来、「無いものは創る」という熱意を原動力に、不動産が宿す無限の可能性を引き出し、磨き、活かすことで「価値ある事業の創出」を実現している。数々の実績を積み重ね、今では自社マンションブランドの展開をはじめ、プロパティマネジメント事業や投資顧問事業、商業開発、不動産企画コンサル等、あらゆる不動産のベストソリューションを提案する総合デベロッパー企業に成長し、常に付加価値の高い事業領域に挑み続けている。

 5月9日に発表した今2016年12月期第1四半期業績実績は、売上高が67億8000万円(前年同期比13.0%増)、営業利益が14億5700万円(同69.2%増)、経常利益が同12億3600万円(同95.3%増)、純利益が12億3600万円(同2.2倍)に着地。

 通期業績予想は、売上高が327億円(前期比18.0%増)、営業利益が42億円(同4.7%増)、経常利益が33億円(同5.5%増)、純利益が32億円(同5.3%増)と続伸を見込んでいる。年間配当予想は期末一括12円(同4円増)で連続増配を予定している。

 第1四半期は、分譲マンションの販売が順調だったほか、販売用不動産を売却したことが寄与し、純利益は第2四半期計画に対する進捗率が95%に達し、業績は好調に推移している。

 株価は、260円どころから好決算の発表を機に10日高値314円と急伸。ミニゴールデンクロスを示現し、短期的に上値指向を強める気配となっている。訪日外国人旅行客の増加を背景に、ホテル開発事業に着手したと第1四半期決算発表時に明らかしている。ホテル開発事業用地を取得・開発した後、ホテルオペレーターに一棟貸し、安定した賃料収入を得ることを見込むことから、中長期的な業績拡大が期待される。東証1部市場ではあるが、不動産業の予想PERは19倍台、同予想配当利回りは2.0%。一方、同社は同PERは6倍台、同予想配当利回りは4.1%と平均と比べても相対的に割安感があるほか、配当利回り妙味も増し、見直し余地が拡がる。昨年8月高値316円抜けから上昇トレンド入りとなるか注目されそうだ。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
  2. ■長時間立ち仕事や長距離歩行の負担軽減、安全で快適な勤務環境を整備  日本航空(JAL)<9201…
  3. ■「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」2エリア構成、冒険とイベントを一体化  よみうりランド…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る