【業績でみる株価】焼鳥チェーンの鳥貴族が記念配、第3四半期も好調、分割後の株価モミ合い継続、中期有望

 全メニュー280円均一の焼鳥屋を運営する鳥貴族<3193>(東1・100株)は、2016年7月期の期末配当予想を4円と発表した。年間配当は6円となる。前回の期末予想は2円だったが、記念配当2円を増配する。今年4月1日に東証1部銘柄になったことによる記念配当だ。株式は27年2月と8月にそれぞれ2分割、3分割を行っている。そのため前期実績との比較では、前期配当20円、今回の修正で36円の計算となる。

 同時に第3四半期(2015年8月~2016年4月)の決算を発表。売上高175億4700万円(前年同期比31.6%増)、営業利益10億6200万円(同35.1%増)、経常利益10億2700万円(同31.5%増)、純利益5億7900万円(同49.4%増)。

 食品スーパーの堅調さと反するように外食産業は苦戦。その中で、既存店を含め好調な業績。食材の価格高騰が騒がれるなかでも280円均一を維持し、来客数が増加につなげることができた。特に純益は5割近い増加で、2015年7月期の最高益5億8500万円にすでに迫っている。最高益の更新、会社予想の6億6700万円の上顎修正は見込んでよさそうだ。

 足元の株価は2070円台。昨年8月の分割後は2400円を挟んだモミ合いが続いている。ただ、週足の動きでは2000円は下値とみてとれる。3月2日の年年初来高値2640円の更新を目標に、7月期の本決算発表に期待して中期狙いで仕込みたい銘柄。

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