ソネックがストップ高買い気配、中間純利益が6.7倍増益、期末配当を20円増配

■建設採算改善で大幅増益

 ソネック<1768>(東証スタンダード)は11月7日、2026年3月期第2四半期(中間期)の連結業績を発表し、売上高は前年同期比36.9%増の88億7百万円、親会社株主に帰属する中間純利益は6.7倍増の5億45百万円と、大幅な増収増益となった。主力の建設事業における完成工事総利益率が6.0ポイント改善し、売上高も増加したことが寄与し、営業利益は7.1倍増の7億40百万円、経常利益は5.8倍増の7億93百万円を計上した。

 同日開催の取締役会では、業績動向を踏まえ、2026年3月期の期末配当予想を1株当たり30円から20円増額し、50円に修正することを決定した。通期の連結業績予想については、売上高200億99百万円(前年同期比32.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益62.6%増(1.6倍に相当)の8億15百万円と、5月8日の公表値から修正はない。自己資本比率は68.7%となっている。

■株価はストップ高買い気配、割安感と増配期待で買い集中

 11月10日、同社の株価は300円高の1360円とストップ高買い気配となっている。株価は7日に年初来高値の1060円を一気に更新し、値幅制限の上限まで上昇した。PER9.5倍、PBR0.85倍と依然として割安水準にあり、配当利回り2.83%を背景に中小型の建設株として見直し買いが広がっている。通期業績予想を据え置いたものの、利益水準の改善が定着したとの見方が市場で強まりつつあり、今後は業績の持続性と増配方針の維持が株価の焦点となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る