翻訳センター:営業努力、第1四半期業績に反映

■需要対応体制の確立へ、「営業力の強化」で成果も

 翻訳センター<2483>(JQS)17年3月期業績は順調に推移し、期初5月に発表した17年3月期業績(連結)予想は2桁営業増益で3期連続増配を見込む。8月9日発表予定の第1四半期(4月~6月)業績は、前年同期を上回る好実績が期待されそうだ。

 当四半期の好調さは、翻訳部門並びにコンベンションの動きにも見える。

 翻訳事業では、顧客全体としての事情は、抑え気味の姿勢だが、同社にとっては、日頃積み上げた営業努力が第1四半期の実績に成果が出たようだ。

 また、コンベンション部門は、伊勢志摩サミットで通訳を担当したほか、ライオンズクラブ国際大会(6月・福岡)運営を受注するなど、実績が積み上がり、今後の大型案件の受注も好調で現場対応に追われている。

 推進中の施策、「翻訳の強さ」と「通訳の強さ」がタッグを組み、顧客企業の全部署を対象としたグローバル展開での需要対応体制の確立へ向け、「営業力の強化」での成果が見えはじめたといえる。

■5年連続、アジア1位ランクイン~「世界の語学サービス会社ランキング2016」

 同社グループは、コア事業である産業翻訳を中心とした翻訳事業(特許・医薬、工業・ローカライゼーション、金融・法務)に、通訳、人材派遣、コンベンション(国際会議企画・運営)、通訳者・翻訳者教育など、言葉に関するサービスの総合サプライヤ―として高水準のサービスを提供している。

 特に、高付加価値サービスとして、企業の海外特許取得をトータルサポートする外国特許出願支援事業や、製薬会社向けメディカルライティング事業など専門性の強化で事業領域を拡大し、米国の調査会社発表の「世界の語学サービス会社ランキング2016」で5年連続でアジア1位にランクされるなど、わが国のリーディンカンパニーである。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る