【注目銘柄】モロゾフはボックス上放れて96年来高値水準が視野、17年1月期利益は3回目の増額の可能性

注目銘柄

■年初来高値更新してボックス上放れの動き

 洋菓子老舗のモロゾフ<2217>(東1)に注目したい。17年1月期は大幅増益予想である。そして利益予想は3回目の増額の可能性がありそうだ。株価は年初来高値更新してボックス上放れの動きを強めている。上げ足を速めて15年8月高値475円、さらに96年来の500円台が視野に入りそうだ。

■通期予想は3回目の増額の可能性も

 17年1月期非連結業績予想(7月29日に売上高と利益を増額修正、8月29日に売上高を据え置き、利益を2回目の増額修正)は、売上高が前期比0.6%増の288億50百万円、営業利益が同32.8%増の16億40百万円、経常利益が同27.1%増の17億円、純利益が同30.7%増の10億円としている。ナッツ類など原料価格の下落、生産性向上による売上原価率改善、販売人件費や経費の抑制などで大幅増益予想である。

 第2四半期累計(2~7月)は前年同期比3.1%増収、同2.1倍営業増益、同82.5%経常増益、同84.0%最終増益となり、通期予想に対する進捗率は売上高48.2%、営業利益58.5%、経常利益60.2%、純利益63.7%と順調である。通期予想は3回目の増額の可能性があるだろう。

 9月02日発表した新中期経営計画(18年1月期~23年1月期)では「1st Step」の20年1月期の経営目標値として、売上高290億円、営業利益率6.2%を掲げている。

 株価は9月29日に446円まで上伸して年初来高値更新の展開となった。そして420円~440円近辺のボックスレンジから上放れの動きを強めている。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線が上向きに転じてサポートラインの形となった。上げ足を速めて15年8月高値475円、さらに96年来の500円台が視野に入りそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る