【狙い場・買い場】太平洋工業ミニGC示現、業績よく注目できそう

狙い場・買い場

太平洋工業<7250>(東1)は、ミニゴールデンクロス(GC)を示現。2016年3月期業績予想に対する期待感があるほか、割安感があり上昇基調を強めると期待されることから注目したい。

同社は、自動車部品、家電製品、電子機器製品等の製造ならびに販売を行っている。国内の自動車メーカー及び自動車部品メーカー、国内のタイヤメーカー、国内の家電メーカーが主な取引先となっている。「トップクラスのグローカルな部品メーカー」をめざすため、「技術と海外」「ものづくりは人づくり」「CSRと環境保全」をキーワードに、前回の中期経営計画「OCEAN-15」では「守りから攻め」へ転じ、 積極的な拠点展開と投資を行ってきたが、昨年10月末に立案した中期経営計画「OCEAN-18」では、 これまでの投資の成果を刈り取りつつ、将来の飛躍に向けた成長基盤の構築に注力している。

今2015年3月期業績予想は、売上高が975億円(前期比6.0%増)、営業利益が68億円(同23.6%増)、経常利益が84億円(同18.9%増)、純利益が60円(同30.8%増)で3期連続最高益更新を見込んでいる。年間配当は16円(第四半期末円増)を予定。前回の中計「OCEAN-15」で掲げた、16年3月期売上950億円、経常利益率6%台、海外売上高比率40%以上の目標は1年前倒しで達成できる見通し。

「OCEAN-18」では、最終年度となる19年3月期は、売上高1100億円(14年3月期実績919億円)、経常利益率8%台(同7.7%)、海外売上高比率50%以上(同42%)、総資産回転率1.05回転以上(同0.86回転)を目標に掲げている。

株価は、3月3日に昨年来の高値1045円と買われた後、同9日安値975円、同16日安値976円と売り直されて目先の下値を確認し上昇している。市場では同社が持続可能な社会の構築に向けて、より多くのステークホルダー(顧客をはじめ、株主、取引先、地域社会、従業員など、同社を取り巻く多様な利害関係者)との双方向コミュニケーションの充実を図るため、2010年12月に「太平洋工業CSR方針」を策定。CSR活動を最重要課題と捉え、その実現に向けて取り組んでいることを評価し、高値圏で頑強な動きとなっている。2016年3月期業績予想は中期経営計画「OCEAN-18」に沿った数値目標となることが想定されることから、27日の権利落ち以降も上昇基調を強める可能性が高い。今期予想PER11倍台・PBR0.83倍と割安感があり、90年3月12日につけた上場来高値1340円奪回も視野に入ろう。(N)

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