【業績でみる株価】スペースシャワーネットワークは17年3月期第2四半期累計大幅増益で通期増額余地

 スペースシャワーネットワーク<4838>(JQ)は10月28日、17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績を発表した。計画超の大幅増益だった。通期増額余地がありそうだ。株価は年初来高値更新の展開だ。好業績を評価して続伸展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計連結業績は売上高が前年同期比12.3%増の71億54百万円、営業利益が同79.7%増の3億20百万円、経常利益が同82.8%増の3億37百万円、純利益が同81.3%増の2億11百万円だった。コネクトプラスおよびインフィニアの2社の連結化に加えて、自社関連アーティストの権利収入やライブツアー収入など前期における取り組みの成果が貢献し、主力のメディア・コンテンツが同17.7%増収、銅2.1倍営業増益となった。

 通期連結業績予想は前回予想(4月28日公表)を据え置いて、売上高が前期比8.9%増の140億50百万円、営業利益が同2.8倍の3億34百万円、経常利益が同2.6倍の3億50百万円、そして純利益が同4.0倍の2億28百万円としている。通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高50.9%、営業利益95.8%、経常利益96.3%、純利益92.6%と高水準である。期初時点で上期偏重の計画だが、第2四半期累計が計画超の大幅増益であり、通期会社予想に増額余地がありそうだ。

 株価は6月の直近安値376円から10月20日の年初来高値743円まで、ほぼ一本調子に上伸した。目先的にはやや過熱感もあるが、日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して続伸展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る