【木村隆のお宝銘柄】大阪チタニウムテクノロジーズは航空機向けの拡大で来期は大幅増益へ

木村隆のお宝銘柄

大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>(東1)は業績に連動して出直り相場に突入の気配が強まってきた。1月28日に今2015年3月期の3四半期累計の好決算を発表したが、営業利益は20億1600万円(前年同期比7%増)を確保した。

通期の予想は第3四半期累計を下回る営業利益20億円(前期比29%増)が打ち出された。超保守的な印象が強い。アナリストの見方は増額で一致している。新たな評価替え相場に移行すする可能性が強い。

同社はチタン鉱石を製錬し金属チタンを製造しているが、中でもスポンジチタンでは世界トップメーカー。チタンは、軽量、高強度などの優れた特性を有するため、航空機、プラント配管類、メガネフレーム、ゴルフクラブなどの素材として用いられている。

チタン事業では、輸出向けについては航空機製造が堅調に推移している。また国内向けについては一般産業向けが熱交換器用途、発電用途を中心に需要が回復傾向にある。

四半期ベースの営業利益の推移は、第1四半期の13億2200万円から第2四半期1億4700万円にダウン、しかし第3四半期は5億4700万円へ回復、その盛り返しのまま第4四半期を迎える。

アナリスト筋は今期の営業利益を23憶5000万円へ増額し、来期は51億円と大幅増益を想定している。業績の織り込みは、まだ初期段階に過ぎない。なお、1株当たり年間配当金予想については、これまで未定としていたが、今回、20円(前期は5円配)配当へ大幅増配を実施することを発表した。会社の勢いが感じられる。(株式評論家)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る