【業績で見る株価】サカタのタネは17年5月期業績予想を増額修正、通期は再増額の可能性

 種苗大手のサカタのタネ<1377>(東1)に注目したい。1月10日、17年5月期第2四半期累計および通期連結業績予想の増額修正を発表した。通期予想は再増額の可能性があるだろう。株価は高値圏で堅調に推移している。好業績を評価して99年の高値を試す展開が期待される。

 17年5月期第2四半期累計(6~11月)の連結業績予想については、売上高を29億21百万円増額して前年同期比1.2%増の282億21百万円、営業利益を17億円増額して同12.2%増の56億円、経常利益を18億75百万円増額して同13.0%増の58億75百万円、そして純利益を15億19百万円増額して同30.1%増の43億19百万円とした。

 減収減益予想から一転して増収増益での着地となったようだ。収益性の高い野菜種子の販売が国内外で大幅に増加した。欧州やアジアの花種子も好調だった。

 通期の連結業績予想については、売上高を33億円増額して前期比1.1%増の594億円、営業利益を10億円増額して同4.3%減の70億円、経常利益を11億円増額して同2.1%減の74億円、純利益を8億円増額して同0.3%減の52億円とした。

 想定為替レートを1米ドル=110円、1ユーロ=115円(前回予想は1米ドル=100円、1ユーロ=110円)に見直した。上期の好調も寄与して減収減益幅が縮小する見込みだ。上期の大幅超過達成に比べて下期は保守的な予想であり、通期予想は再増額の可能性があるだろう。

 株価は99年来の高値圏3000円台で堅調に推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。そして26週移動平均線も上向きに転じて先高感を強めている。好業績を評価して99年の高値3900円を試す展開が期待される。

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