富士フイルムHDは「細胞外マトリックス」注目され出直りを強める

株式市場 銘柄

■子会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングの好材料も伝えられる

 富士フイルムホールディングス<4901>(東1)は10日、続伸となって出直りを強める始まりとなり、取引開始後に4475円(52円高)をつけて戻り高値に進んだ。8日付で、「間葉系幹細胞の抗炎症作用を大幅に高めることに成功」(細胞培養に適した細胞外マトリックス「セルネスト」により治療効果が向上)と発表し、連日好感されている。

 また、10日付の日本経済新聞朝刊は、「子会社のジャパン・ティッシュ・エンジニアリングは京都大学と重いやけどの患者に培養した皮膚を移植する計画だ」と伝えた。

 株価は2017年1月に4560円まで上げて16年7月以降の戻り相場の高値をつけた。業績見通しがこの頃と変わらず、日経平均もこのころの方が高いため、この高値更新には懐疑的な見方がある。だが、このところは物色動向が個別銘柄重視になってきているため、バイオ株物色が活発化すればこの限りではないとの見方もある。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る