【注目銘柄】シュッピンは17年3月期配当予想を増額修正

注目銘柄

 シュッピン<3179>(東1)に注目したい。カメラなど専門性高い商材の中古品・新品をネットと店頭で販売している。3月14日、17年3月期配当予想の増額修正を発表した。業績面も17年3月期大幅増益予想で上振れ余地がありそうだ。株価は15年6月の上場来高値に接近してきた。配当増額も好感して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期配当予想は期末5円増額して年間12円(期末一括)とした。16年3月期の年間8円(普通配当7円+記念配当1円)との比較では4円増配となる。配当政策の基本方針を変更し、配当性向20~30%を当面の基準とした。将来的にはさらなる積極的な利益還元を行う方針としている。

 17年3月期通期の非連結業績予想は、売上高が16年3月期比12.8%増の256億円、営業利益が同30.4%増の10億85百万円、経常利益が同30.4%増の10億70百万円、純利益が同29.2%増の7億24百万円としている。Web会員数が順調に増加して大幅増収増益予想である。

 第3四半期累計(4月~12月)は前年同期比5.9%増収、24.5%営業増益、25.4%経常増益、29.5%最終増益だった。そして通期会社予想に対する進捗率は売上高が70.2%、営業利益が76.8%、経常利益が76.9%、純利益が78.2%と順調である。

 また月次情報(速報値)によると、17年2月度売上高は前年同月比21.2%増の21億49百万円だった。主軸のEC売上高が同18.3%増の13億88百万円と好調に推移している。通期ベースでも好業績が期待され、上振れ余地もありそうだ。

 株価は昨年来高値更新の展開で3月10日に1786円まで上伸し、15年6月の上場来高値2149円に接近してきた。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。配当増額も好感して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る