【株式評論家の視点】オンコリスバイオファーマ―はバイオ企業プレシジョンと資本提携に期待、昨年11月9日安値に届き値ごろ感

株式評論家の視点

 オンコリスバイオファーマ―<4588>(東マ)は、創薬バイオ企業として研究開発先行型の事業を展開している。独自性の高い基盤技術であるウイルス遺伝子改変技術を活用した新規がん治療薬、新規がん検査薬の開発を行い、さらに重症感染症などの難病に対する治療薬の開発と事業化を推進している。

 特にがん領域においては、固形がんの治療を行う腫瘍溶解ウイルスOBP-301(テロメライシンR)、転移がんの治療を行うエピジェネティックがん治療薬OBP-801、がんの早期発見または再発予測を行うテロメスキャンRを揃え、がんの発見から治療までを網羅するパイプラインを構築したほか、感染症領域では、HIV感染症治療薬OBP-601(センサブジン)を軸に、重症感染症領域のパイプラインを構築している。さらに、医療現場のニーズが高い希少疾病治療薬のパイプラインの拡充に取り組んでいる。

 今2017年12月期第1四半期は、医薬品事業では、テロメライシンR(OBP-301)、新規B型肝炎治療薬OBP-AI-004、新規エピジェネティックがん治療薬OBP-801を中心に研究・開発・ライセンス活動を推進したほか、検査事業では、 テロメスキャンR(OBP-401/1101)を中心に研究・開発・ライセンス活動を推し進めた。第1四半期業績実績は、売上高1500万円(前年同期比48.0%減)、営業損益2億3500万円の赤字(同1億8200万円の赤字)、経常損益2億4100万円の赤字(同1億8500万円の赤字)、最終損益2億4200万円の赤字(同1億8600万円の赤字)に着地。

 今17年12月期業績予想は、売上高は2億円(前期比12.4%増)、営業損益14億円の赤字(同8億6100万円の赤字)、経常損益14億円の赤字(同8億6400万円の赤字)、最終損益14億円の赤字(同9億3100万円の赤字)を見込む。

 株価は、3月9日につけた年初来の高値1121円から4月13日安値783円まで調整を挟んで同21日高値930円と上昇。その後、5月18日に年初来の安値767円と売り直され昨年11月9日安値774円に届き値ごろ感が出ている。3月29日には米ワシントン大学発のバイオ企業プレシジョンと資本提携契約を締結すると発表。アデノウイルス改変技術を有するプレシジョンと提携することで、同社が国内外で研究開発を推進するテロメライシンをはじめとする「遺伝子改変アデノウイルスを用いたがんのウイルス療法」に加え、現在治療法のない熱帯病ワクチンを「重症感染症」ラインナップに追加することで、将来的には収益機会が拡がる見通し。13週移動平均線を上値に日柄調整は続きそうだが、材料待ちのスタンスで押し目買い妙味が膨らみそうだ。(株式評論家・信濃川)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■オーダーメイド開発と人材リスキリングで業務変革を伴走支援  ベルシステム24ホールディングス<6…
  2. ■調査件数拡大と効率化で追徴税額1431億円  国税庁は12月、令和6事務年度における所得税および…
  3. ■企業の6.5%がクマ出没による業務影響と回答、宿泊業で4割に迫る  東京商工リサーチ(TSR)は…
2026年2月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
232425262728  

ピックアップ記事

  1. ■地方銀行:収益改善、昨年11月の業績上方修正が寄与  昨年来高値更新銘柄の1割超を占める銀行株は…
  2. ■超短期決戦の総選挙で市場動向が政治判断に影響  いよいよ衆議院議員選挙だ。みょう27日に公示され…
  3. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  4. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…
  5. ■上場来高値更新の金先物、産金・再資源化・再販株に資金集結  当コラムでは昨年来、何度も金関連株を…
  6. ■地政学リスクの影が迫る市場、ヘッジ先は金関連株にあり  しばしばニュースで報じられる高齢ドライバ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る