【業績でみる株価】ペッパーフードサービスは自律調整一巡して上値試す、17年12月期2回目の増額修正で大幅増収増益予想

 ステーキのファストフード店「ペッパーランチ」業態や「いきなり!ステーキ」業態をチェーン展開しているペッパーフードサービス<3053>(東2)の17年12月期は2回目の増額修正で大幅増収増益予想である。さらに3回目の増額修正の可能性がありそうだ。なお9月1日付で1株を2株に分割する。株価は自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年12月期2回目の増額修正で大幅増収増益予想

 17年12月期第2四半期累計(1月~6月)の連結業績(4月28日と7月14日に増額修正)は、売上高が154億13百万円、営業利益が12億02百万円、経常利益が12億03百万円、純利益が6億83百万円だった。

 既存店売上高がペッパーランチ事業で12年11月から17年6月まで56ヶ月連続100%超、いきなり!ステーキ事業で17年4月から6月にかけて120%超と好調に推移した。また国内外における新規出店(ペッパーランチ事業36店舗、いきなり!ステーキ事業14店舗)も寄与して計画超となった。期末店舗数はペッパーランチ事業428店舗、レストラン事業22店舗、いきなり!ステーキ事業129店舗となった。

 通期連結業績予想(4月28日と7月14日に増額修正)は、売上高が16年12月期比50.0%増の334億85百万円で、営業利益が2.3倍の21億85百万円、経常利益が2.2倍の21億64百万円、純利益が2.2倍の12億46百万円としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が46.0%、営業利益が55.0%、経常利益が55.6%、純利益が54.8%である。期中の新規出店効果も考慮すれば、通期会社予想には3回目の増額の可能性がありそうだ。

■株価は上場来高値圏、自律調整一巡して上値試す

 株価(17年5月1日付で東証マザーズから東証2部に市場変更)は、7月4日の上場来高値4825円から利益確定売りで一旦反落したが、大きく下押すことなく、高値圏4000円近辺で堅調に推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線が接近して目先的な過熱感が解消した。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■地域と共に築いた「鮪解体ショー」で世界一の舞台へ  銚子丸<3075>(東証スタンダード)は、同…
  2. ■速乾・吸水機能を備えたブラ&ショーツ、11月7日から応援購入受付  グンゼ<3002>(東証プラ…
  3. 日産自動車 日産 NISSAN
    ■経営再建計画の一環として保有資産を最適化、20年間の賃貸借契約で本社機能維持  日産自動車<72…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る