【注目銘柄】JCUは上場来高値更新、18年3月期第1四半期大幅増益で通期予想を増額修正

注目銘柄

 JCU<4975>(東1)に注目したい。自動車や電子部品向けメッキ薬品の大手である。18年3月期第1四半期はスマホ関連や自動車関連が好調に推移して大幅増益だった。そして第2四半期累計および通期の予想を増額修正した。株価は上場来高値更新の展開となった。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期第1四半期大幅増益で2Q累計および通期予想を増額修正

 18年3月期第1四半期(4月~6月)の連結業績は、売上高前年同期比3.6%増の47億64百万円で、営業利益が32.5%増の13億96百万円、経常利益が51.8%増の13億27百万円、純利益が73.2%増の9億85百万円だった。

 装置事業は大口案件の反動、新規事業はプラズマ装置の工期変更が影響したが、主力の薬品事業が17.9%増収・34.3%増益となり、全体を牽引した。薬品事業は、中国系スマートフォン向け需要で中国・台湾・韓国におけるプリント配線板用メッキ薬品、および中国における自動車部品用メッキ薬品が好調だった。またハイエンドスマートフォン向けプリント配線基板製造を行う顧客における新工法の立ち上げも寄与した。

 第1四半期の好調を受けて第2四半期累計(4月~9月)および通期の連結業績予想を8月2日に増額修正した。通期予想は売上高を10億円増額して増額して17年3月期比6.0%増の220億円、営業利益を3億円増額して12.7%増の62億円、経常利益を2億50百万円増額して11.8%増の61億50百万円、純利益を2億円増額して9.1%増の45億円とした。需要が高水準で再増額余地もありそうだ。

■株価は上場来高値更新、好業績評価して上値試す

 株価は5月高値4455円を突破して上場来高値更新の展開となった。8月8日には4710円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドの形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る