【注目銘柄】デクセリアルズは日柄調整完了して上値試す、18年3月期2Q累計大幅増収増益で通期予想は再増額の可能性

注目銘柄

 デクセリアルズ<4980>(東1)に注目したい。旧ソニーケミカルが15年7月再上場し、光学材料部品および電子材料部品を展開している。18年3月期第2四半期累計は大幅増収増益だった。通期予想は再増額の可能性が高いだろう。株価は日柄調整完了して上値を試す展開が期待される。15年9月の上場来高値も視野に入りそうだ。

■18年3月期2Q累計大幅増収増益で通期予想は再増額の可能性

 10月30日発表した18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績は、売上高が前年同期比39.6%増の382億25百万円、営業利益が2.7倍の38億67百万円、経常利益が4.2倍の39億07百万円、純利益が80倍の27億22百万円だった。需要が高水準に推移し、為替のドル高・円安も寄与して大幅増収増益だった。

 光学材料部品事業は65.5%増収・80.4%増益だった。光学フィルムカテゴリーで車載向け製品が増加し、ノートPC用ディスプレイ向け製品の取引条件変更も寄与した。電子材料部品事業は19.0%増収・2.2倍増益だった。接合関連材料カテゴリーで、熱伝導シートや熱硬化性接着テープなどの機能性製品がスマートフォン向けに新規採用された。

 通期連結業績予想(7月27日に増額修正)は売上高が17年3月期比14.2%増の715億円、営業利益が89.0%増の66億円、経常利益が2.2倍の64億円、純利益が4.6倍の44億円としている。第3四半期(10~12月)以降の想定為替レートは1米ドル=110円としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が53.5%、営業利益が58.6%、経常利益が61.0%、純利益が61.9%である。需要が高水準に推移し、為替のドル高・円安も寄与して通期予想は再増額の可能性が高いだろう。

■株価は日柄調整完了して上値試す、15年9月の上場来高値も視野

 株価は9月1日の年初来高値1519円から利益確定売りで一旦反落したが、10月31日の直近安値1277円から急反発している。11月6日には1458円まで上伸した。週足チャートで見ると素早く13週移動平均線を回復した。日柄調整完了して上値を試す展開が期待される。15年9月の上場来高値1790円も視野に入りそうだ。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る