【業績でみる株価】オプテックスグループは6月の上場来高値に接近、17年12月期2Q累計大幅増収増益で通期予想は再増額の可能性

 防犯や自動ドアなど産業用センサの大手で、FA機器やLED照明なども展開しているオプテックスグループ<6914>(東1)の17年12月期第2四半期累計は大幅増収増益だった。通期予想は再増額の可能性が高いだろう。株価は自律調整一巡して6月の上場来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■17年12月期2Q累計は大幅増収増益、通期予想は再増額の可能性

 17年12月期第2四半期累計(1月~6月)の連結業績は、売上高が前年同期比42.4%増の185億14百万円、営業利益が82.0%増の27億24百万円、経常利益が2.5倍の27億76百万円、純利益が2.6倍の18億54百万円だった。6月20日の増額修正値を上回る大幅増収増益だった。

 FA(ファクトリーオートメーション)事業が26.4%増収・2.2倍営業増益と想定以上に好調だった。シーシーエスを連結したMVL(マシンビジョン照明)事業も寄与した。主力の防犯関連のSS事業は2.2%増収・23.6%営業増益だった。防犯関連はアジアおよび欧州向けの好調で3.3%増収、自動ドア関連は海外向けが伸び悩み3.8%減収だった。

 通期予想(6月20日に増額修正)は、売上高が16年12月期比17.0%増の363億円、営業利益が39.3%増の42億円、経常利益が37.7%増の42億50百万円、純利益が54.8%増の28億円としている。下期の想定為替レートは1米ドル=110円、1英ポンド=135円、1ユーロ=120円としている。

 製品構成変化や海外拠点強化の先行投資負担などで6月20日の増額修正値を据え置いたが、通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が51.0%、営業利益が64.9%、経常利益が65.3%、純利益が66.2%と高水準である。通期予想は再増額の可能性が高いだろう。

■株価は6月の上場来高値に接近、好業績を評価して上値試す

 株価は水準を切り上げて4000円台を回復し、6月の上場来高値4230円に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る