【編集長の視点】ジェネレーションパスは4連騰、1月月次売上高マイナスも織り込み済みで下げ過ぎ訂正買いが増勢

編集長の視点

ジェネレーションパス<3195>(東マ)は、73円高の1850円と4営業日続伸して始まり、今年2月2日につけた2番底1535円からの底上げを鮮明化している。今年2月16日に開示した今年1月度の月次売上高が、前年同月比15.5%減とマイナス転換したが、この要因は織り込み済みとして下げ過ぎ訂正買いが増勢となっている。同社は、今年2月9日に前2014年12月期業績の下方修正を発表したが、悪材料出尽くしとして株価は上ぶれており、同様の相場展開思惑を強めている。

■主要取引先との取引終了を除くと取引先は35%増、商品数は59%増

1月度の月次売上高は、3億1600万円と前年同月より15.5%減少し、単月として過去最高を記録した2014年12月度の5億7100万円(前年同月比25.1%増)からマイナス転換した。この要因は、昨年12月29日に発表した同社のインターネット通販サイト「リコメン堂」の主要取引先で寝具・家具の通販専門卸サイトを運営するコンパクリエーション(東京都杉並区)が、類似商材の取引を制限してほしいと通知してきて協議を重ねたものの合意に至らず、既存の数百社の取引への影響などを検討して取引を中止・終了したことによる。この取引中止を除いて、1月度の取引先は35%増、商品数は59%増と好調に推移している。

一方、同社の前2014年12月期業績は、急激な円安進行による商品手配の遅れや商品仕入価額の上昇で下方修正されたが、売り上げ44億1300万円(前々期比20.3%増)、経常利益9300万円(同12.1%増)、純利益5700万円(同11.3%増)と増収増益をキープして着地し、純利益は、過去最高を更新した。今期業績は、決算期が10月期に変更され10カ月決算となるため前期比較はないが、売り上げ41億5000万円、経常利益5400万円、純利益3500万円と見込んでいる。

■公開価格目前で底値を確認し上昇転換の25日線に支えられ一段の戻りにトライ

株価は、昨年9月に公開価格1200円で新規株式公開され、2630円で初値をつけ上場来高値2749円まで買い進まれ、昨年12月には同安値1205円まで突っ込んだが、公開価格目前は下げ過ぎとして12月月次売上高の過去最高を手掛かりに1752円の戻り高値をつけ、上昇幅の3分の1押し水準の2番底1535円まで再調整、上昇転換した25日移動平均線にサポートされつつ下値を切り上げてきた。一段の戻りにトライしよう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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