王子HDは決算発表の延期で一時5%安となったが大きく回復

株式市場 銘柄

■植林資産の払出に関して内容を精査するため

 王子ホールディングス<3861>(東1)は6日の13時、この日に予定していた第2四半期決算短信の公表延期を発表し、一時5%安の649円(35円安)まで下押した。しかし、14時30分を過ぎては0.1%安の683円(1円安)まで持ち直している。植林資産の払出に関して最近、疑義が呈されたとしたが、「影響は極めて軽微であると見込んでいる」としたため、突っ込み場面を買い拾う向きも少なくないようだ。公表日は未定とした。発表によると、会計監査人と見解が一致しておらず、その内容を精査するため一定の時間を要するという。

 同時に、現時点での第2四半期累計期間(2017年4~9月)の連結経常、純利益の見通しを増額修正して発表し、純利益の見通しは従来予想を39%引き上げて166.6億円の見込みとした。公表の延期と内容の精査によって、この見通しは今後変わる可能性が出てきたことになるが、発表によると、過年度に遡って連結財務諸表を訂正した場合、公表済みの親会社株主に帰属する純利益は最大で累計70億円程度(2017年度3月期の株主資本に対し1%程度)減少することが見込まれるとした。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る