ゼンリンは12年ぶりの高値、完全自動運転「ダイナミックマップ」に注目強まる

株式市場 銘柄

■実証実験などをKDDI、富士通と18年1月開始へ

 ゼンリン<9474>(東1)は4日、再び上値を追いながら10時30分過ぎに6%高の4015円(220円高)まで上げ、2006年以来の4000円台に進んだ。12月26日付で、完全自動運転時代に向けた「ダイナミックマップ」に関する大容量データの情報収集やマップ配信技術の実証実験をKDDI<9433>(東1)富士通<6702>(東1)と18年1月から開始すると発表。年が明けて一層、注目が強まる相場になった。

 自動運転に関する銘柄は、今年の株式市場でも人気化しやすいと見られている。発表によると、「ダイナミックマップ」は、車の自動運転や運転支援システムに必要となる高精度の3次元情報を持つデジタル地図のことで、静的な地図情報に加え、工事や事故、渋滞などの更新頻度の高い動的情報を、時間変化の度合い別に複数層に分けて管理し、それらを連携して自車の周辺状況を含んだ地図情報をリアルタイムに生成する方法が検討されている。国内では内閣府主導で官民が連携し、「ダイナミックマップ」の構築に取り組んでいる。(HC)

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