【業績でみる株価】アクモスは18年6月期増収増益・増配予想で2Q累計黒字化と順調

 アクモス<6888>(JQ)は、ITソリューション事業を主力としてITサービス事業も展開している。18年6月期増収増益・増配予想である。そして第2四半期累計は黒字化と順調だった。

■ITソリューションが主力

 製造・公共・医療分野を中心とするSI・システム開発や地図情報提供サービスなどのITソリューション事業を主力として、情報処理サービスなどのITサービス事業も展開している。

 収益面では、多くの企業の決算期末にあたる第3四半期(1~3月)の構成比が高い特性がある。

 中期経営計画では、19年6月期の目標数値を売上高45億円、営業利益2億70百万円、経常利益2億90百万円、純利益2億30百万円としている。

■18年6月期増収増益・増配予想で2Q累計黒字化と順調

 18年6月期連結業績予想は、売上高が17年6月期比3.4%増の42億円、営業利益が5.8%増の1億55百万円、経常利益が6.9%増の1億70百万円、純利益が4.2%増の1億50百万円としている。需要が堅調に推移して増収増益予想である。配当予想は1円増配の年間3円(期末一括)としている。連続増配予想である。

 2月2日発表した第2四半期累計の連結業績は、売上高が前年同期比19.8%増の18億85百万円、営業利益が61百万円(前年同期は60百万円の赤字)、経常利益が65百万円(同49百万円の赤字)、純利益が51百万円(同55百万円の赤字)だった。

 企業向けシステム開発案件の受注増で大幅増収となり、販管費の抑制も寄与して黒字化した。ITソリューション事業は22.1%増収、ITサービス事業は8.4%増収だった。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が44.9%、営業利益が39.4%、経常利益が38.2%、純利益が34.0%である。第3四半期の構成比が高い収益特性を考慮すれば、概ね順調な水準だろう。通期ベースでも好業績が期待される。

 株価は340円~360円近辺でモミ合う形から徐々に下値を切り上げていたが、2月6日は大きく下げて316円だった。今期予想連結PERは約20倍、時価総額は約32億円である。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。(MM)

【上場企業のIR担当者様へ】個人投資家向けIRセミナー開催のご提案

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京・愛知・兵庫で屋外広告も掲出、号外や無料バッティング企画も実施  Major League …
  2. ■新生児対象の臨床試験で抗炎症作用と菌叢改善を実証  森永乳業<2264>(東証プライム)は7月2…
  3. ■「日本栄養・食糧学会大会」で研究成果発表、科学的根拠を提示  味の素<2802>(東証プライム)…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■東証市場、主力株急落と中小型株逆行高で投資戦略二極化  証市場は9月19日に主力株の急落と中小型…
  2. どう見るこの相場
    ■プライム市場の需給悪化を警戒し、個人投資家は新興市場へ資金を逃避  「桐一葉 落ちて天下の秋を知…
  3. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  4. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  5. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  6. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る