ソラストの18年3月期第3四半期は2桁増収増益で着地

■医療関連受託事業及び介護・保育事業が好調

 ソラスト<6197>(東1)は8日、18年3月期第3四半期連結業績を発表した。

 売上高は、医療関連受託事業及び介護・保育事業がともに好調に推移し、前年同期比11.6%増の543億45百万円だった。営業利益は、医療関連受託事業及び介護・保育事業の増益により同11.9%増の30億12百万円とし、さらに、営業利益率は、介護事業の利益率がM&Aなどに伴う一時費用のために低下したものの、医療関連受託事業の利益率が上昇したことにより5.5%となった。経常利益は同13.3%増の30億03百万円、四半期純利益は同10.2%増18億98百万円だった。

 各事業を見ると、医療関連受託事業では、生産性とクオリティーの改善のためのトレーニングを500名超のリーダー層を対象に毎月実施。また、処遇改善にも取り組むことで、モチベーションの向上や離職率の低下が図れている。売上高は同5.7%増の400億80百万円となった。営業利益は同14.7%増の40億80百万円だった。

 介護・保育事業では、17年10月末にベストケア、同年11月末に日本ケアリンクを子会社化したことで、介護事業の規模は一気に拡大した。保育事業は、一部の認証保育所を認可保育所に移行し園児数の増加を図っており、今後、売上高・営業利益ともに増加することを見込んでいる。売上高は同35.1%増の137億70百万円、営業利益は、M&Aの一時費用を吸収し、同3.5%増の7億24百万円となった。

 なお、17年12月末時点での介護事業所数は17年3月末比で115ヵ所増加し、361ヵ所。保育事業の施設数は17年12月末で14ヵ所となった。

 18年3月期の業績見通しは、売上高は前期比7.0%増の700億03百万円、営業利益は同10.3%増の40億32百万円、経常利益は同10.7%増の40億15百万円、純利益は同6.7%増の26億40百万円としている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る