トシン・グループは新型コロナ影響で21年5月期1Q減益だが織り込み済み

(決算速報)
 トシン・グループ<2761>(JQ)は10月2日の取引時間中に21年5月期第1四半期の連結業績を発表した。新型コロナウイルスによる経済収縮の影響で減収減益だった。通期予想は据え置いた。経済活動再開に伴って後半の緩やかな需要回復を期待したい。株価は下値を切り上げている。第1四半期業績に対しても反応薄だった。減益予想を織り込み済みのようだ。出直りを期待したい。

■21年5月期1Qは新型コロナ影響で減収減益、通期予想据え置き

 21年5月期第1四半期(5月21日~8月20日)の連結業績は、売上高が前年同期比9.3%減の93億79百万円、営業利益が50.8%減の2億42百万円、経常利益が43.2%減の3億86百万円、純利益が58.0%減の1億89百万円だった。新型コロナウイルスによる経済収縮の影響で減収減益だった。

 通期の連結業績予想は据え置いて、売上高が20年5月期比横ばいの428億60百万円、営業利益が9.8%減の17億30百万円、経常利益が9.0%減の25億97百万円、純利益が11.7%減の16億80百万円としている。配当予想は20年5月期と同額の56円(第2四半期末28円、期末28円)である。

 基本戦略である小口多数販売を積極展開するが、新型コロナウイルスの影響を考慮し、コスト増加も影響して減益予想としている。経済活動再開に伴って後半の緩やかな需要回復を期待したい。

■株価は減益予想を織り込み済み

 株価は7月の直近安値圏から下値を切り上げている。そして第1四半期業績に対しても反応薄だった。減益予想を織り込み済みのようだ。出直りを期待したい。10月2日の終値は6240円、時価総額は約712億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る