ブライトパス・バイオは調整一巡感、がん免疫治療薬の開発目指す創薬ベンチャー

株式市場 銘柄

 ブライトパス・バイオ<4594>(東マ)は、がん免疫療法の一つである「がんペプチドワクチン」の開発を目指す創薬ベンチャーである。株価は1月高値から反落して水準を切り下げたが、調整一巡感を強めている。反発を期待したい。

■がん免疫治療薬の開発目指す創薬ベンチャー

 がん免疫療法の一つである「がんペプチドワクチン」の開発を目指す創薬ベンチャーである。がん免疫療法の開発領域を拡げ、旧グリーンペプタイドが17年7月社名変更した。

 パイプラインは、テーラーメイド型ペプチドワクチンITK-1(富士フイルムへ導出)が前立腺がんを適応症として日本でフェーズ3、がんペプチドワクチンGRN-1201がメラノーマを適応症として米国でフェーズ1、非小細胞肺がんを適応症として米国でフェーズ2(免疫チェックポイント抗体併用)の段階である。

 また非小細胞肺がんを適応症とするネオアンチゲン(薬剤耐性獲得腫瘍特異的遺伝子変異)ワクチンのGRN-1301は基礎研究(地域未定)、EBウイルス由来リンパ腫を適応症とするiPS再生T細胞療法(rejT)iPS―Tは日本で基礎研究の段階である。

 17年11月には、東京大学医科学研究所の研究成果から生まれた「多能性幹細胞を用いた免疫機能再建法」に関する特許が、米国に続き日本においても成立したと発表している。

 18年3月期は、新規パイプライン開発遂行などで研究開発費が増加するため、赤字拡大予想である。ITK-1の19年3月期以降の承認申請を目指している。

■株価は調整一巡感

 株価は1月高値968円から反落して水準を切り下げたが、600円近辺から切り返して調整一巡感を強めている。4月23日の終値は670円、時価総額は約280億円である。週足チャートで見ると52週移動平均線近辺から切り返した。反発を期待したい。(MM)

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