HEROZは将棋人工知能開発で蓄積したAIサービスを提供

株式市場 銘柄

 HEROZ<4382>(東マ)は18年4月東証マザーズに新規上場した。世界最高峰の将棋人工知能(AI)の開発を通じて蓄積したAIサービス「HEROZ Kishin」を提供している。18年4月期大幅増収増益予想で、19年4月期も収益拡大が期待される。株価は安値圏だが、IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。

■将棋人工知能開発で蓄積したAIサービスを提供

 18年4月東証マザーズに新規上場した。世界最高峰の将棋人工知能(AI)の開発を通じて蓄積した深層学習(ディープラーニング)を含む機械学習によるAI関連手法をコア技術として、様々な課題を解決するAIサービス「HEROZ Kishin」を各産業に提供している。

■18年4月期大幅増収増益予想、19年4月期も収益拡大期待

 18年4月期業績予想は、売上高が17年4月期比25.7%増の11億03百万円で、営業利益が3.6倍の3億21百万円、経常利益が3.2倍の3億円、純利益が2.3倍の2億19百万円としている。

 将棋ウォーズ等のスマホゲームにおけるAI課金等のAI(BtoC)サービス、企業向けにAIサービス「HEROZ Kishin」を提供するAI(BtoB)サービスとも、フィー収入が順調に拡大する見込みだ。19年4月期も収益拡大が期待される。

■株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階

 株価(初値4月24日4万9000円)はIPO直後の高値から急反落し、安値圏の2万円近辺でモミ合う形だが、IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。5月31日の終値は2万2470円、時価総額は約755億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る