【編集長の視点】シンデンハイテクは1Q決算発表を前に大幅減益転換業績を織り込み底上げを続け6連騰

 シンデン・ハイテックス<3131>(JQS)は、前日24日に50円高の1652円とこの日の高値で引け、変わらずを含めて6営業日続伸し、7月5日につけた年初来安値1490円からの底上げを鮮明化させた。同社は、今年8月8日に今2019年3月期第1四半期(2018年4月~6月期、1Q)決算の発表を予定しており、今3月期通期業績の大幅減益・減配予想は織り込み済みとして下げ過ぎ訂正買いが増勢となった。今年7月2日にアナログ半導体で売上高が世界第3位の米国Skyworks Solutions社(マサチューセッツ州)と販売代理店契約をしたことも、ハイテク株人気の再燃期待を高めている。

■米Skyworks社と連携しスマホ向けなどワイヤレス通信製品を幅広くサポート

 同社の今3月期業績は、売り上げ510億円(前期比6.3%減)、営業利益8億円(同33.7%減)、経常利益4億6000万円(同47.4%減)、純利益3億1000万円(同48.6%減)と減収減益転換が見込まれ、配当も、年間45円(前期実績130円)へ減配が予想されている。前期業績は、メモリ市況の上昇や半導体検査装置の計画外の45億円の大口受注などが寄与して期中の上方修正を経て大幅に過去最高を更新したが、今期は、メモリ市況の追い風が続き、電子機器でも異物検出機が堅調に推移するが、前期の半導体検査装置の大口受注を計画に含めず、液晶が前期に続き減少することなどが要因となる。

 こうしたなかで、同社は、世界トップメーカーとの強固な連携により無停電電源装置、多目的蓄電システムなどの新規商材を発掘する成長戦略を積極推進しており、今期に入っても7月にSkyworks Solutions社と販売代理店契約を締結した。同社は、高性能アナログ半導体で世界シェア7%を誇る第3位のメーカーで、ワイヤレス・ネットワー革命をリードしており、シンデンハイテクは、この販売代理店としてスマートフォン向けなどのワイヤレス通信機能を搭載した製品を幅広くサポートする。 

■「半値八掛け二割引き」の底打ち水準から低PER・PBRの下げ過ぎ修正を加速

 株価は、前期第2四半期の好決算を手掛かりに株式分割の権利落ち後高値4885円まで買い進まれたが、この高値時に発表した前期配当の大幅増配と新株式発行・売出しが好悪材料綱引きとなってストップ安を演じる急落となり、年明け後は、割安株買いと高配当利回り買いで年初来高値4475円まで持ち直し、その後は、数次にわたる世界同時株安の波及で下値を探り、今期業績の減益転換・減配予想で再度、ストップ安を交えて年初来安値1490円まで調整した。同安値は、年初来高値から「半値八掛け二割引き」となる株価水準で、強力な底打ちシグナルとして底値買いが再燃し、25日移動平均線水準までリバウンドした。PERは11倍台、PBRは0.63倍、配当利回りは2.72%となお下げ過ぎを示唆しており、底上げを加速させまず2000円大台奪回に進もう。(本紙編集長・浅妻昭治) 

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