【話題株】アサヒグループHDは最高益にもかかわらず5%安

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■猛暑関連株として期待されるが株価は涼しく5000円の大台が下支えメドに

 アサヒグループホールディングス<2502>(東1)は3日、続落模様となり、年初来の安値5097円に接近。10時30分にかけては5%安の5086円(270円安)前後で推移している。2日の取引終了後に第2四半期の連結決算(2018年1月~6月累計、IFRS:国際会計基準)を発表し、「純利益が1~6月としては最高」(日本経済新聞8月3日付朝刊)の好決算だったが、株式市場ではモノ足りないとの受け止め方が少なくない形だ。

 第2四半期の売上収益は前年同期比7.2%増加し、営業利益は同30.2%増加、親会社の所有者に帰属する四半期純利益は同48.3%増加。大幅増益の要因としては、ビールの世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)から買収した中東欧のビール事業の新規連結効果が大きいとみられるが、12月通期の営業利益の見通しを従来予想より2%増額修正した。

 にもかかわらず、株価は下押し、10時30分にかけては、ここ1ヵ月ほどでは最大の「陰線」(始値より現在値・終値が安い罫線)になっている。2年近く下値を支えてきた52週移動平均を割り込んできたため、調整が長引く可能性を指摘する声も出ている。

 猛暑関連株として期待されているにもかかわらず、株価は少々お寒い状況だが、目先的には、5000円という大台が心理的な下支えのメドとして注目されており、この前後で下げ止まるようなら、2012年から続く長期上昇基調に変化はないとみることができるようだ。(HC)

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