【株式市場】機関投資家の年度末の動き鈍化など気にされ日経平均は小反落

株式市場 銘柄

◆日経平均の終値は1万9713円45銭(40円91銭安)、TOPIXは1587.59ポイント(4.66ポイント安)、出来高概算(東証1部)は20億9206万株

チャート5 24日後場の東京株式市場は、このところ全体相場を牽引してきた機関投資家が3月末にかけては年度末のため動かなくなるとの見方があり、日立製作所<6501>(東1)などの上値が重くなったほか、ファナック<6954>(東1)キヤノン<7751>(東1)は一時下げ幅を広げる場面があった。日経平均は40円安の1万9710円前後で小動きとなり、11時にかけての一時108円01銭安(1万9646円35銭)からは持ち直したが上値が重く、終値では3日ぶりの反落となった。ただ、東証マザーズ指数と日経JASDAQ平均は小高い。

 中で、昨日ストップ高のエーザイ<4523>(東1)が後場一段と強含んで大幅続伸となり、鹿島<1812>(東1)などの大手建設株も後場一段高。戸田工業<4100>(東1)は13時に特別損失を発表したため一段安となったが、アクロディア<3823>(東マ)は新作ゲームの配信開始発表などが好感されてストップ高、ワイヤレスゲート<9419>(東マ)は相次ぐ提携や新製品が注目されて4日続伸。

◆新規上場3銘柄はすべて前場で初値がつく

RSTechnologies<3445>(東マ、売買単位100株)はシリコンウエハーの再生加工などが主事業で、9時39分に公開価格2750円を24%下回る2100円で初値がつき、その後は2480円まで上げ、終値は2410円。

ファーストコーポレーション<1430>(東マ、売買単位100株)は分譲マンション事業を展開し、9時47分に公開価格1600円に対し25%高の2000円で初値がつき、その後2180円まで上げて終値は1880円。

イード<6038>(東マ、売買単位100株)はネットでのマーケティングサービスなどを行ない、10時26分に公開価格1400円に対し46%高の2050円で初値がつき、その後2392円まで上げて終値は2026円。

 東証1部の出来高概算は20億9206万株(前引けは10億7139万株)、売買代金は2兆7526億円(同1兆3701億円)。1部上場1876銘柄のうち、値上がり銘柄数は719(同533)銘柄、値下がり銘柄数は1005(同1219)銘柄。

 また、東証33業種別指数のうち値上がりした業種は10業種(同6業種)となり、値上がり率上位の業種は、鉱業、医薬品、電力・ガス、非鉄金属、石油・石炭、不動産、建設、などとなった。

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