フェローテックホールディングスは売られ過ぎ感、19年3月期増収増益予想で1Q順調

株式市場 銘柄

 フェローテックホールディングス<6890>(JQ)は半導体等装置関連事業、太陽電池関連事業、電子デバイス事業を展開している。半導体等装置関連事業が牽引して19年3月期増収増益予想である。そして第1四半期も順調だった。株価は年初来安値を更新する展開だが売られ過ぎ感を強めている。反発を期待したい。

■半導体等装置関連事業、太陽電池関連事業、電子デバイス事業を展開

 半導体等装置関連事業(真空シール、金属加工製品、マテリアル製品など)、太陽電池関連事業(シリコン結晶製造装置、シリコン製品など)、電子デバイス事業(サーモモジュール、パワー半導体用基板、磁性流体など)を展開している。真空シールは世界シェア約6割である。

■19年3月期増収増益予想で1Q順調

 19年3月期連結業績予想は、売上高が18年3月期比8.2%増の980億円、営業利益が16.2%増の98億円、経常利益が18.7%増の85億円、純利益が97.9%増の53億円としている。半導体等装置関連事業の好調が牽引する。
 第1四半期は、売上高が前年同期比9.0%増の226億72百万円、営業利益が19.4%増の27億07百万円、経常利益が2.2%増の17億85百万円、純利益が26.2%減の6億83百万円だった。太陽電池関連事業が30.8%減収、電子デバイス事業11.7%減収と低調だったが、半導体等装置関連事業が21.2%増収と好調に推移した。

 通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高23.1%、営業利益27.6%と順調である。半導体等装置関連事業が牽引して通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は売られ過ぎ感

 株価は4月の戻り高値2844円から反落して水準を切り下げ、第1四半期業績に対してもネガティブ反応となって年初来安値更新の展開だ。8月16日には1288円まで下押した。

 ただし日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が10%を超えて売られ過ぎ感を強めている。8月20日の終値は1363円、今期予想連結PERは約10倍、時価総額は約506億円である。反発を期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る