【注目銘柄】エフティグループの第1四半期は利益率の改善が大幅に進む

株式市場 銘柄

■前年より取り組んだコストコントロール、営業生産性の向上が奏功

 エフティグループ<2763>(JQS)は21日、今期第1四半期の決算説明会を開催した。

 8月10日に発表された第1四半期連結業績は、売上高109億85百万円(前年同期比17.1%増)、営業利益15億55百万円(同181.9%増)、経常利益15億62百万円(同180.9%増)、純利益10億05百万円(同259.6%増)と大幅増益で着地しているように、利益率の改善が大幅に進んだといえる。前年より取り組んだコストコントロール、営業生産性の向上が奏功したことによる。

■法人事業の営業利益率は前期の8.7%から15.7%へ

 その結果、セグメント別の業績を見ると、法人事業の売上高は84億40百万円(同31.2%増)、セグメント利益13億32百万円(同136.2%増)となり、営業利益率は前期の8.7%から15.7%と7ポイントの改善となっている。

■コンシューマ事業の利益率は2.5%から12.0%へ

 一方のコンシューマ事業は、売上高26億59百万円(同11.3%減)、セグメント利益3億21百万円(同316.9%増)となり、営業利益率は前期の2.5%から12.0%と9.5ポイントの改善であった。

 両事業とも驚異的な営業利益率の改善といえる。

 現在の収入を大別するとショット収入7割、ストック収入3割となっている。今後もショットの収入を拡大する一方で、ストック収入の比率をアップしていく方針で、ストック収入の強化を計画している。しかし、更なる人員の拡大を行うのではなく、現在の1200名体制で生産を倍増する。そのためには、コストを削減し、新商品のサービスを増やすことで実現する計画。

■利益面での上方修正が期待される

 第2四半期業績予想に対する進捗率は、売上高54.9%(前期48.0%)、営業利益64.8%(同31.5%)、経常利益65.1%(同31.6%)、純利益71.8%(同27.6%)と進捗率を見ても利益率の大幅な改善が進んでいることが分かることから、利益面での上方修正が期待できる。

 ちなみに、通期連結業績予想は、売上高440億円(前期比6.7%増)、営業利益53億円(同10.3%増)、経常利益53億円(同10.2%増)、純利益31億円(同11.3%増)と16年3月期を上回る最高益更新を見込む。

 配当については、前期の42円から47円と5円の増配を予想している。

 また、6月20日には、自社株買いを発表している。取得期間は6月22日から9月30日までの約3ヵ月間となっている。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国内唯一のブラシ式除雪車が北海道の主要空港で戦力化  加藤製作所<6390>(東証プライム)は1…
  2. ■日本発ロボ産業基盤づくりへ、住友重機・ルネサス・JAEが参画  一般社団法人京都ヒューマノイドア…
  3. ■2025年のパン屋倒産が急減、SNS発信とインバウンドが追い風  帝国データバンクは11月29日…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■「大きく産んで小さく育てる」IPO市場、期待裏切る後半戦  48勝2分10敗である。2025年の…
  2. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  3. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  4. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  5. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  6. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る