【編集長の視点】創通は4連騰、新ゲームソフト発売を先取りし連続最高純益・連続増配買いが増勢

編集長の視点

創通<3711>(JQS)は、35円高の2450円と4日続伸し、前日3日ザラ場につけた株式分割(1対2)の権利落ち後高値2500円に肉薄している。今年12月18日に機動戦士ガンダムゲームソフト「ガンダムブレイカー2」を発売することを先取りし、クリスマス・年末年始商戦への期待を高めてシーズン・ストック株買いが増勢となっている。今8月期純利益が連続して過去最高を更新し、配当も、実質増配を予定していることもサポート材料視されている。

■新ゲームソフトの寄与でキャラクターの二次利用もさらに拡大

同社は、アニメ番組の企画・制作をするメディア事業とキャラクターの版権収入の拡大を図るライツ事業を経営の2本柱とし、メディア事業では国内発のTVアニメで20%のシェアを占め、ライツ事業でも、35周年を迎えた「機動戦士ガンダム」が圧倒的な人気を誇り、「ガンダム」シリーズのライツ事業の売り上げは、2012年8月期の33億6200万円から2013年8月期に9億5400円、前2014年8月期に44億6100万円と高成長、今期も35周年効果が続き44億円と高水準を予想している。

「ガンダム」の二次利用が、キャラクターグッズのプロモーション強化で新規エンターテインメント企業の取引拡大につながり、既存ライセンシーに対して版権営業を強化していることなどが寄与しているもので、12月18日発売の新ゲームソフト「ガンダムブレイカー2」が、ライツ事業の一段の好展開につながることが期待されている。

同社は業績も好調に推移、今8月期業績は、売り上げ250億円(前期比12.1%増)、経常利益37億5000万円(同12.7%増)、純利益22億4000万円(同10.5%増)と連続過去最高更新を見込んでいる。配当も、35円(前期実績60円)を予定、11月30日を基準日に実施した株式分割(1対2)を勘案すると実質で10円の増配を予定している。

■権利落ち後安値から年末年始商戦に期待を高め上値チャレンジ

株価は、同時に発表した連続最高予想業績と株式分割を好感し窓を開けて年初来高値4320円まで24%高して、4170円で分割権利を落とし、落ち後安値2085円から高値追いを続けている。投資採算的には割高だが、クリスマス・年末年始商戦への期待を高め上値チャレンジが続こう。(本紙編集長・浅妻昭治)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■グローバルモデルに匹敵する日本語対応の高性能生成AIを4月から順次提供  ELYZAとKDDI<…
  2. ■優勝への軌跡と名将の言葉  学研ホールディングス<9470>(東証プライム)は3月14日、阪神タ…
  3. ■新たな映画プロジェクトを発表  任天堂は3月10日、イルミネーション(本社:米国カリフォルニア州…
2024年4月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■金先物と原油価格、史上最高値に迫る―地政学リスクが市場に与える影響  今週のコラムは、異例中の異…
  2. ■「虎」と「狼」の挟撃を振り切り地政学リスク関連株で「ピンチはチャンス」に再度トライ  東京市場は…
  3. ■海運株と防衛関連株、原油価格の動向に注目集まる  地政学リスクによる市場の不安定さが増す中、安全…
  4. ■中東緊張と市場動向:投資家の選択は?  「遠い戦争は買い」とするのが、投資セオリーとされてきた。…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る