【株式市場】日経平均は続落だが296円安から大きく持ち直し「下ヒゲ」示現

株式

◆日経平均は2万1184円60銭(84円13銭安)、TOPIXは1596.01ポイント(4.91ポイント安)、出来高概算(東証1部)は増加して16億9900万株

■4日続落だが出来高は4日続けて増加し「コンバージェンス」的な現象が現わる

チャート10 10月26日後場の東京株式市場は、日銀のETF(上場投信)買いオペが今日は入らないらしいといった話が聞かれたほか、昼休み中に上海、香港株式が軟化したことなどがあり、ファナック<6954>(東1)などが一段安で始まり、日経平均も取引開始後に296円80銭安(2万971円93銭)まで一段安となった。ただ、円相場はひと頃のように株安と連動して円高にならないようで、日経平均は14時にかけて前日比プラスに浮上。大引けは84円13銭安(2万1184円60銭)と大きく持ち直した。

 日経平均、TOPIX、JPX日経400などは、続落ながら比較的長い「下ヒゲ」を示現し、罫線観測で底打ち圏を示唆する足となった。

 後場は、富士通<6702>(東1)が13時に四半期決算を発表したあと一気に軟調転換。一方、業績見通しの減額が嫌われて前場はジリ貧だったキヤノン<7751>(東1)は取引開始直後を下値に下げ止まった。JFEシステムズ<4832>(東2)は25日の四半期決算が連日好感されて続伸。ジェネレーションパス<3195>(東マ)は家具業界の合従連衡の期待などが言われて後場一段高。地域新聞社<2164>(JQS)は業績好転と仕手筋介入が言われてストップ高。

 東証1部の出来高概算は増加して16億9900万株(前引けは6億7090万株)。売買代金は3兆1857億円(同1兆2740億円)。1部上場2110銘柄のうち、値上がり銘柄数は554(同743)銘柄、値下がり銘柄数は1502(同1270)銘柄。

 また、東証33業種別指数は14業種(前引けは16業種)が値上がりし、値上がり率上位の業種は、パルプ・紙、輸送用機器、ゴム製品、陸運、不動産、非鉄金属、保険、鉄鋼、銀行、などが高い。(HC)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る