ティムコの18年11月期はフィッシング事業、アウトドア事業共に大幅増益となり、黒字転換で着地

■インターネットを活用した動画配信による販促活動が奏功

ティムコ<7501>(JQS)の18年11月期はフィッシング事業、アウトドア事業共に大幅増益となり、黒字転換で着地した。

 フィッシング事業は、フライ用品に関しては苦戦したが、ルアー用品に関してはルアー(疑似餌)やフィッシングロッド(釣竿)等の新製品投入効果やインターネットを活用した動画配信による販促活動が奏功した。その結果、売上高9億01百万円(前年同期比2.1%増)、セグメント利益1億16百万円(同30.1%増)となった。

 アウトドア事業は、ジャケットなどの防寒重衣料の販売が好調であった。また、インターネットを活用したプロモーションを重視し、防虫衣料「スコーロン」製品の知名度の向上や販売促進に注力した。その結果、売上高20億62百万円(同4.9%増)、セグメント利益1億47百万円(同38.6%増)となった。

 両事業共に大幅増益となったことから、18年11月期決算は、売上高29億96百万円(同4.0%増)、営業利益43百万円(前年同期△19百万円)、経常利益50百万円(同△16百万円)、純利益31百万円(同△23百万円)と増収大幅増益となり黒字転換となる。

 なお、配当については、期末12円となる。配当性向は95.4%。

 今期19年11月期については、フィッシング事業では、今後も釣り人口の裾野拡大に寄与しながら、ブランド力の強化とネット活用の取り組みにより収益性の向上に努める。アウトドア事業に関しては、アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の商品力強化とともに、引き続き直営店舗「フォックスファイヤーストア」の収益性向上に努めるとしている。その結果、19年11月期は、前期に引続き、増収増益を見込む。

 ちなみに、19年11月期業績予想は、売上高31億17百万円(前期比4.0%増)、営業利益50百万円(同15.2%増)、経常利益53百万円(同5.0%増)、純利益35百万円(同12.3%増)を見込む。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る